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【関東大学対抗戦】明大が91得点で今季初勝利。帝京大は3桁得点で2連勝。

2025.09.27

■関東大学対抗戦Aグループ
・9月27日@秩父宮ラグビー場(東京)
【明大 91-7 青山学院大】

 関東大学対抗戦Aは9月27日に第2節を迎え、秩父宮ラグビー場で2試合がおこなわれた。

 第1試合は明大×青山学院大。開幕戦で筑波大に敗れた明大のパフォーマンスに、注目が集まった。立ち上がりこそ青山学院大の気迫あふれるプレーに苦しめられたが、徐々にペースを握り、91-7で今季初勝利を挙げた。

 対する青学は試合直前に大量にメンバーを変更するアクシデントに見舞われていた。9人の先発メンバーが欠場、リザーブ8枠にはすべて当初ノンメンバーだった選手が入った。

 糊谷浩孝HCは「開幕戦(対慶大戦)に出場した選手が11名が感染症を患い、関東協会や対戦校、そして学校と協議した結果、試合には出場しないことが昨日決まりました」と説明。それでも、試合の序盤は気を吐いた。

 試合開始のマイボールキックオフをHO中山健太郎が確保。相手のペナルティなどで長く敵陣でプレーできた。
 前半11分には先制トライを挙げる。ゴール前でのスクラムでフリーキックを得ると、すぐさまSH利守晴がタップから速攻、そのままポール横に飛び込んだ。

 その後もゲーム主将のNO8荒川真斗がスティールを決めるなど、再び敵陣深くに侵入する。明大が反則を繰り返し、18分にはシンビンを受けたことで、数的優位の状況も作れた。
 しかし、追加点を奪えなかった。

 明大はSO伊藤龍之介の50:22キックで自陣をようやく脱出し、27分にLO物部耀大朗がポール下にねじ込んで同点とすると、35分以降に4連続トライを重ねた。前半を35-7で折り返した。

 後半も自陣から果敢に攻め、パスを繋いでトライラインを幾度も越えた。
 2分の物部の3トライ目を皮切りに、8連続トライ。控えメンバーがさらにエナジーをもたらし、後半の失点をゼロに抑えた。

 明大の神鳥裕之監督は「今日の試合は今年の明治のスタンダードが問われる試合だと思って臨みました。序盤はリズムを掴めない時間は長く続いたことは課題ですが、80分を通してみれば学生たちが自分たちのラグビーができるような状態に立て直せたのは成長」とコメント。
 開幕節はケガで欠場していたCTB平翔太主将は「勝てたことが大きな収穫。規律を守ることから修正していきたい」と語った。

■関東大学対抗戦Aグループ
・9月27日@秩父宮ラグビー場(東京)
【帝京大 113-7 日体大】

 第2試合は全国大学選手権4連覇中の帝京大と昨季対抗戦最下位の日体大が対戦。
 帝京大が80分間を通して試合を優位に進め、113-7で2連勝を飾った。

 勝者は開始3分の先制からトライを重ねた。セットプレーでのエラーやノックフォワードなども途中あったが、スクラムをはじめあらゆるコンタクトシーンで上回った。

 相手のアタックは激しいプレッシャーをかけて少ないフェーズで終わらせ、ペナルティを引き出し、敵陣での時間を長く過ごした。
 前半に8トライ、後半に9トライを挙げた。

 日体大唯一の反撃は後半24分。敵陣22メートルライン内でNO8中川内優太がタックルでターンオーバーを引き起こし、FL岡部義大がトライを挙げた。
 岡部は前半には二度のスティールを決めるなど、その存在感は際立っていた。

 勝利を掴んだ帝京大・相馬朋和監督は「前回の立教大さんから受けたレッスンをもとに、ゲームの最初からキャプテンを中心にプレーすることができていた。次戦に向けてまた良い準備を積み重ねていきたい」とコメントした。

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