ラグビーリパブリック

ラグビーワールドカップ2035年大会の選考プロセス開始。2027年11月に正式決定。

2025.09.25

RWC優勝国が掲げるウェブ・エリス・カップ(Photo/Getty Images)

 国際統括団体ワールドラグビー(WR)は男子ラグビーワールドカップ2035年大会(RWC2035)の開催国選考プロセスを開始する。9月24日にイングランド・ロンドンで開催されたワールドラグビー総会で発表された。

 WRは選定プロセスについて、以下の4原則を設けた。
①商業的最適化
②オーナー・オーガナイザー(権利者兼主催者)モデルの運営管理
③選定前の契約確定
④公平かつ協力的で完全に評価された透明性のあるプロセス

 そして選定プロセスは以下のスケジュールで進む。
2025年10月:開催意向表明の開始
2026年第3四半期(7~9月):詳細な申請書の提出
2026年後半〜2027年前半:現地視察・実現可能性調査
2027年5月:優先候補国の特定
2027年11月:ワールドラグビー評議会による正式決定

 RWC2035は単一国だけでなく、複数国によるコンソーシアム方式も選考対象となる。日本は2019年大会以来の招致を表明している。他の候補としてスペイン、イタリア、イギリス+アイルランドやカタール、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビアが共催で立候補する可能性が報じられている。

 WRによると、2023年フランス大会は230万人以上の観客を動員し、総視聴時間13億3,000万時間を記録。収支は4億7,200万ポンド(約944億円)の黒字を計上し、競技への再投資を実現したという。次の2027年大会はオーストラリア、2031年大会はアメリカ合衆国で開催する。

 WRのブレット・ロビンソン会長は「RWCはこの競技の最大の舞台であり、男子大会はラグビーの成長と持続可能性を支える原動力です。今回開始するRWC2035の選定プロセスは、加盟協会のために世界規模のラグビーを成長させ、その影響力を高める戦略の中心です。アメリカでの歴史的な大会に続き、2035年は新たな観客層を開拓し、さらなる価値を引き出す大きな機会になるでしょう」とコメントしている。なお女子RWC2037開催国は、別の独立したプロセスにより選考される。

Exit mobile version