大学ラグビーの秋の公式戦シーズンが、9月13日に各地で開幕した。駒沢総合運動場では昨季の大学選手権で4連覇を達成した帝京大が、立教大と対戦。立教大の出足鋭いディフェンスと的を絞ったアタックに苦しむ場面もあったものの、要所で力を発揮した帝京大が48-21で勝利し、白星スタートを切った。
開始早々のFL河村ノエルのトライで先制するも、12分にゴール前で立教大SH有賀貫人に密集サイドを突破され、5-7と逆転を許した帝京大。直後にCTB大町佳生キャプテンのトライでふたたびリードを奪ったが、以降は相手の圧力にエラーが続き、スコアは伸び悩んだ。
それでも28分、中盤ラインアウトからのBK展開でWTB青栁潤之介がポスト下へ走り抜けると、32分には相手陣22メートル線付近のスクラムから右ショートサイドを突いて青栁が連続トライ。さらに36分にもSO本橋尭也のキックカウンターを起点にFLイリエサ ・ヘニビ トゥがフィニッシュする。
帝京大らしい集中力と決定力を発揮して31-7と一気にスコアを広げ、ハーフタイムを迎えた。
このまま帝京大が引き離すかに思われたが、立教大もタフだった。5分、相手の反則に乗じて相手陣レッドゾーンへ攻め込むと、前半と同様に粘り強く近場を攻め続け、最後はNO8中山英琥が密集サイドをねじ込んでトライラインを越える(14-31)。
ただ、ここであわてず流れを立て直せるのが帝京大だ。14分、左コーナーのラインアウトからモールを押しきってHO三浦颯太が押さえると、18分、29分とWTB青栁が続けてトライラインを越え、大きく相手を引き離す。
立教大も最後まで集中力を切らさず、34分にこぼれ球を拾ったSH斉藤空来がポスト右にトライ。チームとしてこの日3本目のトライを挙げ、なおも攻め立てたが、帝京大もここで気を引き締め直し、追加点は許さない。最終的には48-21でフルタイムとなった。