ラグビーリパブリック

【2025年度戦力分析・東洋大学】瞬間の状況判断力を上げる。

2025.09.11

FL/NО8森山海宇オスティン(撮影:福島宏治)

[東洋大学(昨季大学選手権3回戦進出/関東大学リーグ戦1部 2位)]

 昨季はチーム史上最高のリーグ戦2位という成績を収め全国大学選手権に出場。だが慶大に完敗してベスト8の壁を破れなかった。

「もっと戦えたはずだ。できることがあった、とチーム全員が認識しています」と福永昇三監督は言う。必要となるのはラグビーナレッジ。春季大会Aグループでの対抗戦上位校との戦いでも痛感した。昨季から積み上げてきたフィジカルは相手に脅威を与えることができるほどに成長したが、勝ちきれない。

「いわゆる瞬時の状況判断を経験として身につけなければいけないことを選手たち自身も痛感することができました」

 秋に向けて、日頃の練習から意識し、判断力を高めることを目指す。「誰のためなのか、何のためなのか理解して習慣化できることで可能になってくると思います」。

 パワフルなプレーと理知的な言葉でチームをまとめるのはFL/NО8ステファン・ヴァハフォラウ主将(4年)。U23代表で自信を深めたFL/NО8森山海宇オスティン(4年)と、攻守ともに仕掛けるプレーが魅力のSО天羽進亮(4年)の2人が副将として支える。

 FW陣でカギとなるのはLО陣。211センチのジュアン・ウーストハイゼン(4年)と、昨季大きく成長した栗原大地(4年)、安定感のある植田宗優(4年)らの、空中戦のみならず、フィールドプレーでのハードワークが期待される。

 WTB坂本琥珀(3年)、WTB/FB中山二千翔(2年)らスピードが魅力のバックスリーは、力強さも増している。坂本は今季からSHに挑戦することを視野に入れているが、コミュニケーション能力が高く、体の強さも増してきたSH生田旭(2年)も存在感を増している。

 1年生では、HО岩崎ヴィージェー純、SО/CTB髙田哲也らがポジション争いに絡んできそうだ。           

(文:駒木綾子)

※ラグビーマガジン10月号(8月25日発売)の「大学ラグビー主要3リーグ各校戦力分析」を再編集し掲載。掲載情報は8月18日時点。

<夏季練習試合 結果>※Aチーム戦のみ
8月18日 vs筑波大●26-61
8月24日 vs慶應義塾大△31-31

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