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【2025年度戦力分析・東海大学】ベースアップを図り復権へ。

2025.09.10

コンラッド・セブンスター(撮影:髙塩隆)

[東海大学(昨季大学選手権3回戦進出/関東大学リーグ戦1部 3位)]

 昨季は関東大学リーグ戦1部で8チーム中3位と7連覇を逃した東海大。2017年度にファイナルへ進んだ大学選手権で初優勝を果たすべく、春はベースアップに努めた。6月までの関東大学春季大会Aグループでは4年連続日本一の帝京大に0-111で敗れるなどマインドセットに課題を残した一方、定期的に計測してきたフィットネスは改善の兆しがある。前年度より大学の医学部に血液検査、故障者の回復支援を受けており、木村季由GM兼監督は、「ギリギリのところまで鍛えないと。ただ、(選手への負荷を)見誤るとケガに繋がる」と繊細に舵を取る。

「帝京大と戦える土俵にいる選手は数名。学生にも『15人対3人で試合をしているようなもの』と伝えました。(全国上位候補の)対抗戦勢に勝つには『15人対20人』にならないと」

 最前列ではHO川村航平(2年)の進歩が待たれる。’23年のU20日本代表でもある杉浦皓亮(4年)は右PRの筆頭格である。左PRではバックローから転向している小栁竜晟(4年)が指揮官曰く「ポテンシャルは木村星南(’22年度卒で現日本代表の左PR)以上」。中尾優人(2年)らとしのぎを削る。タックルが映える薄田周希主将(4年)、仕事量の豊富な中村太志朗(3年)、身長190センチにして低い姿勢で戦えるトゥポウ・ランギ(1年)らとFW第2、3列を担う。

 BKではコンラッド・セブンスター(3年)がFBからCTBへ転向か。最後尾には進境著しい浦本明惟(2年)が台頭しそうだ。長らく膝を痛めていたCTB/WTBウェスリー・トンガ(3年)も復活の気配を漂わせる。    

(文:向 風見也)

※ラグビーマガジン10月号(8月25日発売)の「大学ラグビー主要3リーグ各校戦力分析」を再編集し掲載。掲載情報は8月18日時点。

<夏季練習試合 結果>※Aチーム戦のみ
8月19日 vs大阪産業大○56-26
8月24日 vs京都産業大○26-21
8月27日 vs天理大●24-52

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