イングランド・プレミアシップのニューカッスル・ファルコンズの運営会社は現地時間8月12日、オーストリアの大手飲料メーカー、レッドブルがクラブの所有権を完全に取得したことを発表した。
経営権取得に伴い、クラブ名を「ニューカッスル・レッドブルズ」に変更する。ホームスタジアムを35年間使用しているキングストン・パークから移す可能性も報じられていたが、留まることも正式に発表された。スティーヴ・ダイアモンドDOR(ディレクター・オブ・ラグビー)も留任する。
エナジードリンクの世界大手であるレッドブルは、マーケティングの一環としてスポーツのスポンサー活動を積極的におこなってきた。当初はエアレース、フリークライミング、バイクのような「エクストリームスポーツ」に力を入れていたが、現在はF1などのモータースポーツや世界各地でクラブを運営するサッカー事業にも注力。日本でもJリーグ・大宮の経営権を取得し、今季よりチーム名を「RB大宮アルディージャ」に変更した。
レッドブルのオリバー・ミンツラフCEOは「共に、ラグビーを新たな高みへと昇華させ、ファンに忘れられない瞬間を届けることを目指します」とコメント。新クラブは、レッドブルが世界中のスポーツ事業で導入してきた革新的なアプローチを進めていくとした。
クラブは1877年にイングランド北部のニューカッスル・アポン・タインで「ゴスフォースFC」として誕生し、1997-98シーズンにプレミアシップを初制覇。2016-17シーズンの後半は元日本代表PR畠山健介氏が期限付移籍で加入していた。近年はプレミアシップでの成績不振が続いており、3季連続で最下位に沈んでいる。来季より元日本代表NO8アマナキ・レレイ・マフィが移籍加入する。