8月22日に開幕する女子ラグビーワールドカップ(W杯)2025イングランド大会に出場する女子日本代表“サクラフィフティーン”の大会登録メンバー32名が、7月27日に発表された。ここでは、同日に催された共同記者会見で集めた選手たちの声を紹介する。
■FL長田いろはキャプテン
元々しゃべるのはあまり得意ではないのですが、ここ1年くらいでそうした部分でも成長できているのかな、と感じています。ただ、やはりプレーで、キャプテンとしての背中を見せていきたいというのはずっとあります。
チームの先頭に立ち、引っ張っていく立場でW杯に臨めるのは、誰でもできる経験ではないので、すごくうれしく思いますし、すごくワクワクしています。 プレッシャーもあると思いますが、そこも楽しんで、自分らしくやっていこうと思います。
前回のW杯からの3年間で自分たちのスタンダードが上がってきた一方、チームとして大事にしているところはずっと変わらない。NZ大会までの期間と、それプラス3年間で一貫性を持って積み上げてきたものを、今回のW杯で出すことがすごく楽しみです。
最初に出たW杯(2017年)はそれまでアジアの国としか試合をした経験がなく、スピードとフィジカルの差を感じました。そこで圧倒されて、何もできなかった大会でした。
2回目のW杯(2022年)の時はすごく準備もしていたし、ヨーロッパの国との試合経験も積んで自信を持っていました。しかし結果を残すことができず、すごく悔しい大会になりました。
ただ、チームの成長、確実に世界との差は縮まっているということは感じました。今は強豪国にも勝てるようになってきているし、準備の部分でも自信を持てる。しっかり結果を残すだけだと思っています。
■FB松田凜日
(スペインとの第2戦で負傷し)ケガをした瞬間は「このままできるかな」と思ったのですが、足を着いた時に痛みがあったので、無理して悪化するよりは、と判断して抜けました。今後どうなるかは、病院での診断次第です。
父(松田努氏)からは夜すぐに電話があって、「俺もそこやったことあるけど長引くよ」とかいってきました。多分ネタだと思います(笑)。やれることをやるしかないという気持ちなので、できる限りのことを尽くしてがんばります。(W杯に出場できたら)とにかく自分の強みであるランとボールキャリーを前面に出して、チームに貢献したいと思います。
チームとしては、大会に向けてしっかり積み上げられていると感じています。試合をするのが本当に楽しみです。アイルランド戦は大きなターゲットですし、NZに勝つためのトレーニングを重ねてきたので、そこに向けてしっかりがんばりたいと思っています。
パリ五輪を経験したことで、いい意味でリラックスした状態でW杯に臨めると思います。大舞台を経験した数も以前とは違いますし、気持ち的に慣れてきた感覚があります。
前回のW杯はすべてが初めてのことで、怖いもの知らずというか、あまり考えずに取り組んでいた気がします。逆にもっと考えて、何が起こるかを予想して準備できていたら、もう少し通用する部分があったんじゃないかと思う。そうした反省もふまえて、今回は「やっておけばよかった」ということを残さず大会に向かいたいと思います。
NZにも穴はあると思うし、そういったところを見逃さず毎回突いていけば、勝つチャンスはあると思う。いつも通りやるべきことをやって、着実にそういうところを突くプレーをしたいと思っています。