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世界挑戦のワーナー・ディアンズ、ウェールズ代表を「しっかり止めないと」。

2025.07.05

宮崎合宿でトレーニングに励むワーナー・ディアンズ(筆者撮影)

 ワーナー・ディアンズが世界に出る。

 国内リーグワン2連覇の東芝ブレイブルーパス東京から、スーパーラグビーのハリケーンズへ1シーズンの期限付き移籍。現在は家族も住んでいる母国ニュージーランドのウェリントンで、国際試合に準ずるコンペティションに身を置く。

「自分のキャリアにとっていいチャレンジになる。このテストシーズンをしっかり100パーセント(の力を)出して、向こうでより自分のラグビーを成長させられるのが楽しみです」

 こう話したのは7月4日。本人の言葉通り、対ウェールズ代表2連戦の初陣を翌日に控えていた。

 5日のゲームの会場となる福岡・ミクニワールドスタジアム北九州で調整をおこない、大一番への展望を語る。当日はLOでスターターとなる身長201センチ、体重117キロの23歳は、向こうの司令塔団周りへの防御に力を込めたいと述べる。

「システムのなかでラインスピード(出足)に意識を持って、相手を——9シェイプ、10シェイプでも——アンダープレッシャー下でプレーさせないといけない。FWのところでダブルタックルを。しっかり止めないと、タフな試合になると思います」

 対するウェールズ代表はテストマッチ17連敗中。かたや日本代表も昨秋に惨敗が重なり、9年ぶりに始動して2季目のエディー・ジョーンズ ヘッドコーチ体制は結果が請われる。

 SOで先発の李承信が「チームにとっても、日本ラグビーにとっても大事な試合になると、選手たちも理解しています。ただ、プレッシャーばかり感じていてもいいパフォーマンスはできない。ここまでウェールズ代表に勝つためにどうプレーするかにフォーカスしてきた。余計なことは考えず、プランを遂行して、ゲームが終わったら勝っているように戦いたい」と話すと、隣にいたディアンズは「(思いは)一緒です」としてこう続けた。

「自分たちが合宿でやってきた練習と今週(のために)作ってきたプランを100パーセント全力でやらないといけないと思います」

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