
関西大学春季トーナメントの決勝が6月22日に天理親里競技場でおこなわれ、立命館大が京産大を29-12で破って初優勝を飾った。
同日には3位決定戦も実施され、近大が関西大を64-19と大差をつけて下した。
前日21日には関西学院大が同志社大を45-26で破って5位に。
7位・8位決定戦は天理大の棄権でおこなわれなかった(摂南大が7位)。
酷暑の中でおこなわれたファイナルで、立命館大のFWとBKが交互に光った。
先制トライこそ奪われるも、その直後にWTB西村長の好タックルで得たペナルティを起点にラインアウトモールを押し込む。
京産大WTB宮里快一に2トライ目を許し、12ー12と同点に追いつかれた前後には、WTB三浦遼太郎がトライを挙げた。
三浦の2トライ目(36分)は、FL吉川大智のタックルに絡んだNO8島大輝のスティールが起点となった。
この2人は、19-12で折り返した後半の立ち上がりにもこのホットラインを決める。
その後は攻めあぐねたが、FWがまた奮闘した。
相手ボールスクラムでペナルティを誘う。相手の十八番を封じ込め、14分の三浦のハットトリックに繋げた。
スクラムでの優勢はその後も続き、相手の粘り強いディフェンスに手を焼いたが、多くの時間を敵陣で過ごす。
30分にPGを沈め、29-12とセーフティリードを奪った。
立命館大の小寺亮太HCは、「選手はもちろんスタッフを含めたみんなに感謝したい」と述べ、勝因を「しっかり準備ができた」とした。
「われわれのスタイルを貫くことができました。FWがしっかり頑張れたのが一番良かった。またBKのタレントも増えている。昨年でいろんなことを経験でき、今日は選手たちが成長してきた証だと思います」
連覇が「3」で止まった京産大の廣瀬佳司監督は、「80分間通して立命館のプレッシャーを受けて、うちのラグビーをさせてもらえませんでした。ミスが多過ぎてリズムを掴むことができなかった」と敗因を語り、「自分たちの立ち位置がわかった。修正して秋に臨みたい」と話した。