■スーパーラグビーパシフィック2025 ファイナルシリーズ準決勝
6月14日@FMGスタジアム・ワイカト(ハミルトン)
【チーフス 37-17 ブランビーズ】
レギュラーシーズンを首位で通過したチーフスだが、ファイナルシリーズ(プレーオフ)1回戦で6位・ブルーズに逆転で敗れる。敗者の中でシーズン最高順位の「ラッキールーザー」として進出した準決勝で、オーストラリア勢で唯一ベスト4に残った3位・ブランビーズと対戦した。
序盤にペースをつかんだブランビーズ。SOノア・ロレシオが脳震盪で早々にフィールドを去るアクシデントが起きるが、15分に50:22で敵陣深くまで侵入しラインアウトモールからHOビリー・ポラードが先制トライ。SHライアン・ロナーガンのコンバージョンも決まり7点を先取した。
チーフスもすぐに反撃する。キックの再獲得から攻勢をかけると、20分にWTBエモニ・ナラワがブレイクダウンからピックで右中間のトライラインを越える。SOダミアン・マッケンジーのゴール成功でイーブンに戻した。
以降も相手のペナルティを誘いながら試合を優位に進めるチーフス。SOマッケンジーは前半で2本のPGを成功させリードを着実に広げる。(13-7)
ブランビーズは35分にキックパスをWTBコーリー・トゥールがトライゾーンの左で押さえ5点を返す。チーフスはここから2PGを加えて、19-12のリードで前半を折り返した。
後半4分、ブランビーズは左大外に素早くボールを回し、相手を弾きながらエッジを走り切ったWTBトゥールが2本目のトライをマークし2点差に迫る。
チーフスはここから流れを引き寄せる。7分にボールをつなぎ前進すると、WTBリロイ・カーターからオフロードでパスを受けたWTBナラワが2本目のトライ(G)を決める。
その後も敵陣でのペナルティからSOマッケンジーがショットを2本通して追加点を重ねた。35分にはラインアウトからBKラインにボールを回して、途中出場のFBジョシュ・ジェイコムがとどめのトライを奪った。
37-17で完勝したチーフスが3年連続の決勝進出を決め、2013年以来の優勝に王手をかけた。6月21日のグランドファイナルでは準決勝でブルーズを破ったクルセイダーズと対戦する。
試合会場は原則レギュラーシーズン上位チームのホームでおこなわれるが、チーフスは1回戦で敗れたことでシード順位が下がったことから、クルセイダーズが拠点とするクライストチャーチで開催される。