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【関東大学春季交流大会】帝京大が15トライで圧倒。大東文化大に完封勝利

2025.05.20

帝京大のFW陣はセットプレー、ブレイクダウンに加え、攻撃の流れのなかでボールキャリーでも力強さを発揮した(撮影:編集部)

■関東大学春季交流大会Aグループグループ・5月18日@帝京大グラウンド
【帝京大 95-0 大東文化大】

 5月18日の関東大学春季交流大会で、昨季大学王者の帝京大が新チームでの初戦に臨み、昨季リーグ戦優勝の大東文化大をノートライに抑え、95―0で圧勝した。

 序盤、帝京大はノックオンなど細かいミスで大東大に攻撃チャンスを与える場面もあったが、ディフェンスから相手ペナルティを誘い、攻撃に転じてトライを重ねる。

 大東大もなんとか反撃を試みる。0-24とリードされた前半30分過ぎには自陣トライライン際でのマイボールスクラムで圧力をかけてペナルティを奪い、PKからハーフウェーライン付近のラインアウトを得たものの、ミスで相手ボールのスクラムとなってしまった。

 その後、帝京大はスクラム、ラインアウトともに安定感を増し、テンポよくトライを決めて43―0で前半を折り返す。

 後半も帝京大の勢いは止まらない。何度も効果的なボールキャリーを見せたHO松隈孝成が2トライをあげるなど、FW、BKともに一体となりテンポよくたたみかける攻撃で8トライを奪い、95―0で圧倒的勝利を収めた。

 帝京大は、仕留めるタックルとブレイクダウンでの激しいプレッシャーで、相手の攻撃チャンスをことごとく潰し、そのまま攻撃に転じてトライを重ねていった。

 主将のCTB大町佳生は「0点に抑えることができたのはすごく自信になりましたが、前半は一人ひとりの単純なミスがすごく多かった。一つのミスで勝敗が決まるということもあるので、ここはもっとこだわっていきたいです」と改善点をあげ、「日本一というのはもっと高いところにあるものなので、常に自分たちにしっかり焦点を当ててやっていきたい」と、目指すべきところへの意気込みを口にした。

 相馬朋和監督も、「シーズン最初のゲームとしては本当に素晴らしかった」と選手たちを称えつつ「どこを目指して進んでいくのか、ということを忘れずに、どんな相手に対してもいいゲームができればと思います」と先を見据えていた。

大東文化大は激しいプレッシャーを受けながら何度もアタックを試みた(撮影:編集部)

 大東文化大は3年ぶりに春季大会Aグループに参戦。初戦の早大戦、2戦目の東海大戦に続き開幕3連敗となった。酒井宏之監督は、シーズン初めに対抗戦の上位チームと対戦できることを貴重な機会と捉えている。
「攻めることができてもミスが出て、そこから必ずトライまでつなげられてしまう。強いチームと対戦することでそれを体感することができました。ひとつのミスを最小限に留められるようにしていかなければ」
 課題のスクラムでペナルティを取る場面もあり、点差が開いてからも、しつこくタックルにいく諦めない姿勢も見せた。一つひとつの試合のたびに、課題と手応えを積み上げていく。

<次戦日程>
・5月25日(日)帝京大vs 東海大@山梨・JITリサイクルインクスタジアム
・6月8日(日) 大東文化大 vs 東洋大@東洋大グラウンド

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