残り2節となったリーグワンのディビジョン2は、5月3日にバイウィーク明けの第13節3試合を実施。群馬県桐生市で初のリーグワン開催となった一戦では、首位の豊田自動織機シャトルズ愛知が9トライを奪って61-24で日野レッドドルフィンズに勝利し、ディビジョン2昇格3季目で初優勝を果たした。
勝てば入替戦に進むトップ2入り、他会場の結果次第では優勝も決まるという状況で迎えたこの試合。11分に先制PGを許し、序盤はなかなか相手陣に入れなかったシャトルズだったが、最初につかんだいい位置での攻撃機会をものにして15分にCTB土居大吾が逆転トライを奪うと、そこから流れを引き寄せる。
27分にSOフレディー・バーンズ、31分にはCTBジェームズ・モレンツェがトライを追加して、21-3で前半を折り返し。後半に入っても開始直後のモレンツェを皮切りに、WTB中野豪、途中出場のCTBティアン・トーマスウィーラーらが次々とトライラインを越える。
劣勢を強いられたスクラムも中盤以降は安定し、スコアの余裕を生かして危なげなく試合をコントロール。最終スコアを61-24まで伸ばして、まずは2位以内を確定させた。
また同時刻に花園ラグビー場でキックオフされた花園近鉄ライナーズ対NECグリーンロケッツ東葛の2位争いは、終盤に入り調子を上げてきたライナーズが後半に底力を発揮して42-19で快勝を収めた。
アグレッシブに仕掛けるグリーンロケッツの猛攻に開始14分で0-12と先行を許したライナーズだったが、この日はあわてなかった。18分にラインアウトからオフロードの連続で相手防御を崩しPR岡本慎太郎が中央に押さえると、25分には連続攻撃を仕留めきってFL菅原貴人がトライゾーンへ。
その後いったんはグリーンロケッツに逆転されたものの、40分のラインアウトモールでのトライで21-19と逆転してハーフタイムを迎えた。
後半も10分過ぎまでは拮抗した展開が続いたが、15分にキックレシーブの切り返しからWTB片岡涼亮が均衡を破るトライをマークすると、流れはライナーズの側へ傾く。28分にSHウィル・ゲニア、40分には途中出場のWTBティモ・スフィアがダメ押しのトライを加え、42-19でグリーンロケッツを突き放した。
この結果、勝ち点を52に伸ばしたシャトルズの優勝が確定。またボーナスポイント付きの勝ち点5を獲得したライナーズが勝ち点46で同44のグリーンロケッツを上回り、2位に浮上した。
なお最終節では1位通過が決まったシャトルズと、2位ライナーズが対戦(5月10日12時キックオフ@ウェーブスタジアム刈谷)。グリーンロケッツは同11日に地元柏の葉公園総合競技場で、逆転での入替戦進出をかけてレッドハリケーンズ大阪との最終戦に挑む。