■NTTリーグワンD1第16節・4月27日@エコパスタジアム(静岡)
【静岡BR 38-28 横浜E】
すでにプレーオフトーナメント進出を決めている4位・静岡ブルーレヴズ(11勝4敗・勝ち点50)とプレーオフの最後の1枠入りをめざす7位・横浜キヤノンイーグルス(6勝9敗・勝ち点30)が静岡のエコパスタジアムで対戦した。第4節の対戦時はホストのイーグルスが53-35で勝利を収めている。
立ち上がりからペナルティを重ねるブルーレヴズに対し、陣地を前に進めていくイーグルス。前半7分には中盤の右サイドでパスを受けたWTB石田吉平が7人をすり抜けるようにかわして先制トライをマーク。SO田村優のコンバージョンも決まり7点を先取する。
21分にも相手のキック処理が乱れたスキを逃さずWTB竹澤正祥がチーム2本目のトライ(G)を奪う。さらに27分にPR岡部崇人が22mライン付近で相手ディフェンスを突破、相手タックラーを弾きながらトライゾーンまで走り切りリードを21点に広げた。
3トライ分のビハインドを背負ったブルーレヴズも反撃開始。31分にラインアウトを起点にHO日野剛志がトライゾーン左スミに飛び込み5点を返す。その後も粘り強くアタックを続け、44分にCTBヴィリアミ・タヒトゥアがディフェンスラインを突き破りトライ。ブルーレヴズが11点差まで迫ったところで前半が終了した。
後半、ブルーレヴズはスクラムのパフォーマンスからギアを上げる。相手のコラプシングを誘うと再びスクラムを選択、マイボールでフェーズを重ねた末に後半10分にLO大戸裕矢が左中間を押し込み4点差まで迫るトライ(G)をマークする。
続けて14分に左への展開からFLヴェティ・トゥポウがトライラインを破り逆転に成功。さらに26分には自陣のスクラムから右に展開し、エッジでボールを受けたWTBヴァレンス・テファレが爆走でトライを奪い、リードを10点に広げた。(31-21)
2名のHOを負傷と脳震盪により欠く厳しい状況となったイーグルスだが、30分にWTB石田吉平が右スミにトライ(G)をねじ込み3点差に迫る。35分にはブルーレヴズのLOジャック・ライトがイエローカードを受け逆転への機運が高まるも、深くまで攻め込んだ末にブルーレヴズにボールを奪われ、約100mを走り切ったSH北村瞬太郎が39分に勝利を決定づけるトライを決めた。
最終スコアは38-28、最後までもつれた接戦をブルーレヴズが制した。CTBチャールズ・ピウタウは追い詰められながらもトライを奪い返した終盤の展開について振り返り、「『絶対にギブアップしない』とハドルでも話していました。そこでチャンスが生まれて最終的にターンオーバーができて、いつものように(北村瞬太郎が)走り切ってくれました」と語った。
勝利したブルーレヴズは勝ち点を54とした。敗れたイーグルスはラストの失点でボーナスポイントを得られず勝ち点30のままとなった。