浦安D-Rocksの松本壮馬が4月26日のNTTリーグワン ディビジョン1 第16節・東芝ブレイブルーパス東京戦に右WTBで先発出場し、80分間プレーした。今年3月に関西学院大を卒業した22歳のフレッシュマンは、早くもリーグワンのキャップ数を9まで積み重ねている。
愛媛県四国中央市出身の松本は島根県の石見智翠館高に進学、2年時にSOからCTBにポジションが変わった。関西学大では主にインサイドCTBを任され、アーリーエントリーで加入したD-Rocksでも登録ポジションはCTBと表記されているが、今季はキャリア初挑戦となるWTBで多くのプレータイムを得ている。
リーグワン初キャップを得たリコーブラックラムズ東京戦(第8節・2月15日)は後半31分から途中出場し右WTBでプレー。次戦からスターターを勝ち取り、8試合連続で先発出場を続ける中、7試合で14番を背負った。
4試合目のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦(第11節・3月14日)でリーグワン初トライをマーク。前半21分に右大外でボールを受けると、持ち前のフィジカルを生かしてスピンしながら相手2人を弾き、顔面を流血させながらもトライゾーンに飛び込んだ。
「正ポジションはCTB」との意識を持ちながら、「複数ポジションできる方が出場機会も増えますし、CTBをやった時にWTBのプレーや気持ちがつながることはあると思うので、これからも両方同じクオリティでやっていきたいです」と語り、BKプレーヤーとしての総合力向上をめざす。
WTBとしてのスキルは、栗原徹コーチングコーディネーターや先輩プレーヤーの指導を受け「日々、勉強ばかりです」とのこと。
「ディフェンス中、後ろのスペースを守ることはCTBだとあまりないですけど、そこの感覚は結構身についてきました」
自分の強みを伸ばしながら、新たなアビリティーを会得したい。
「自分はコンタクトが得意なのでBK対BKでは負けず、プラスして冷静な判断ができるような選手になりたいです」
ブレイブルーパス戦は松本が出場した試合の中で最多失点となる19-61で敗れた。D1昇格初年度で厳しい戦いを続けるD-Rocksにおいて、若くして欠かせぬピースとなった松本。タフなシーズンを乗り越えた先には、新しい景色が広がっているはずだ。