3月23日のNTTリーグワン ディビジョン1 第12節・東京サントリーサンゴリアス戦(秩父宮ラグビー場)で、コベルコ神戸スティーラーズのWTB松永貫汰が後半40分に逆転トライを決めてチームを勝利に導いた。
試合終盤、34-37のスコアで3点を追うスティーラーズは左のラインアウトからショートサイドを突いたアタックを仕掛けるも、外に押し出されボールを手放してしまう。しかし相手ボールのラインアウトをLO小瀧尚弘がはたき、スティーラーズがボールを収めてチャンスが生まれる。右への素早い展開でパスを受けた松永貫汰がラインブレイクし、トライゾーンに飛び込んで逆転トライをマークした。
「カウンターのところは常に練習している部分で、ゲームでみんながつないでくれて僕のトライになったので素直にうれしいですね。やってきたことが出せたのもうれしいです」と、松永はチームで勝ち取ったラストプレーを振り返った。
松永の登録ポジションはFBだが、2022シーズンのスティーラーズ入団後は主に左WTBを任されてきた。トライゲットを期待されるポジションにおいて、攻守両面でチームに貢献することを意識する。
「ウイングをやっているのでトライが取れれば一番いいなと思いますけど、そこだけではなくてディフェンスの部分でも大きな役割があると思います。トライにはこだわっていますけど、ディフェンスでもリードできたらと思います」
昨季はレギュラーシーズンの全16試合にフル出場し7トライを記録した。今季は12試合ですでにキャリアハイとなる9本のトライをマークしている。全18試合に増えたレギュラーシーズンで、これからどこまで数字を積み重ねることができるか。
大外からチームを俯瞰するアウトサイドBKとしてのスキルもさらに高めていきたい。
「コミュニケーションで直せる部分がディフェンスでもアタックでもあると思うので、自分が前のシチュエーションを見ながらインサイド(の選手)に余裕を持ってプレーさせられるように、成長していかないと」
スティーラーズのリーグワン発足後初のプレーオフ進出に向け、視野を広げ、声を張り、勝利を求める。