■NTTリーグワンD1第12節・3月23日@秩父宮ラグビー場(東京)
【神戸S 39-37 東京SG】
第12節のD1唯一の日曜開催ゲーム。レギュラーシーズン6位以上が進出するプレーオフへの出場を争う東京サントリーサンゴリアス(暫定9位・4勝2分5敗・勝ち点21)とコベルコ神戸スティーラーズ(暫定5位・5勝6敗・勝ち点29)が、暖かな日差しが降り注ぐ秩父宮ラグビー場で対戦した。
互いに1トライ1ペナルティゴールをを決めて8-8のスコアで迎えた前半19分、スティーラーズがキックオフの処理にもたついたボールを拾ったサンゴリアスが右に展開、大外で粘るWTB尾崎晟也からラストパスを受けたCTB中野将伍がスミにグラウンディングして勝ち越しのトライをマークした。
その後も攻勢をかけるサンゴリアスは、23分に左サイドの余ったスペースをCTBイザヤ ・プニヴァイが突いてトライラインを割りリードを12点に広げる。(20-8)
チャンスを作るも得点に結び付けられなかったスティーラーズだが、34分にLOブロディ・レタリックが突破からトライゾーン左中間まで走り抜いて7点を返した。さらに前半終了間際にラインアウトからモールをドライブし、20-20の同点に追いついてハーフタイムに突入した。
後半はまずサンゴリアスが得点を重ねていく。4分にラインアウトから1フェーズでCTB中野将伍がディフェンス突破し右中間へのトライ(G)で勝ち越すと、9分にもPGを通して10点のリードを奪った。(30-20)
サンゴリアスのFL山本凱がイエローカードを受け10分間の一時退場となった直後の21分、スティーラーズはラインアウトから左方向に展開し、ポールの左でディフェンスを突破したブロディ・レタリックが自身2本目のトライ(G)を奪う。さらに31分にはSOブリン・ガットランドの右大外へのキックパスを走り込みながらキャッチしたWTBアタアタ ・モエアキオラが右スミに押さえて逆転に成功した。(34-30)
ビハインドとなったサンゴリアスは35分にトライライン前で作ったラックからボールを持ち出したSH福田健太が、近場で相手を押し倒しながら中央にトライし再びリードを奪う。(37-34)
追うスティーラーズは終盤にペナルティからタッチキックで前進しチャンスを得るも、ショートサイドのアタックが外に押し出されてボールを手放す。しかし相手ボールのラインアウトを奪ってから右に展開し、40分にWTB松永貫汰がディフェンダーを抜き去って値千金の逆転トライを決めた。
これがラストプレーとなり、39-37で接戦を制したスティーラーズがシーズン6勝目(6敗・勝ち点33)を挙げて5位をキープした。スティーラーズのデイブ・レニーHCは「正直、パフォーマンスはすごく悪かった」としながらも、最終的に勝ちきることができたチームの結果を評価した。4勝2分6敗のサンゴリアスは7点差以内の敗戦によるボーナスポイント1を加えて今季の勝ち点を22とし、順位を8位に上げた。