■NTTリーグワンD1第11節・3月14日@秩父宮ラグビー場(東京)
【S東京ベイ 33-22 浦安DR】
今季のリーグワン初の金曜ナイトゲーム。来場者プレゼントのマゼンタカラーのベースボールシャツを着用した観客がスタンドに溢れ、一足早く桜が咲き誇るような雰囲気の中、試合がおこなわれた。
立ち上がりから前進を重ねチャンスをクリエイトするD-Rocks。前半12分に右のラインアウトから左に展開し、大外でCTBサム・ケレビが押し込み先制トライをマークする。難しい位置からSOオテレ・ブラックがコンバージョンを沈めて7点を先取した。
その後の展開でも陣地を獲得するD-Rocksは、21分に右でボールを受けたWTB松本壮馬が相手タックルを弾きながらトライゾーンに飛び込む。34分にPGを加えたD-Rocksはスピアーズを無得点に抑えながら15点のリードを奪い、前半を折り返した。
後半、選手を入れ替えたスピアーズがギアを上げる。3分にD-Rocksの飯沼蓮がインターセプトから走り切りリードを広げるも、直後の5分に敵陣中央でディフェンスラインを突破したCTB廣瀬雄也のトライとSOバーナード・フォーリーのゴールで7点を返す。
さらに攻め込むスピアーズは14分にブレイクダウンからLOデーヴィッド ・ブルブリングが押し込んで2本目のトライを奪う。この時、D-RocksのLOトム ・パーソンズが手を使ったプレーが確認されイエローカードの10分間退場処分を受ける。
スピアーズがラインアウトモールからのトライ(G)で1点差に迫って迎えた22分、FB押川敦治のグラバーキックがトライゾーンで乱れたところをCTBリカス ・プレトリアスが押さえ、ついにスピアーズが逆転した。(26-22)
スピアーズは30分にもFLトゥパ フィナウのトライを加えて、後半の5連続トライにより33-22でD-Rocksを制した。
スピアーズのフラン・ルディケHCは逆転劇を生んだ後半に入る前に、ハーフタイムで修正点として「小さなことを確実に」プレーするよう伝えたと明かし、しっかりと遂行した選手たちを褒め称えた。スピアーズの今季成績は8勝1分2敗(勝ち点38)、D-Rocksは1勝10敗(勝ち点6)とした。