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「身体」が資本。ダイナボアーズのジョアペ・ナコがアーリーエントリーで変化示す。

2025.03.07

2月22日、ジョアペ・ナコ[相模原DB]のリーグワンデビューとなった埼玉WK戦©︎JRLO

 見違えるようだった。
 
 日大ラグビー部4年のジョアペ・ナコはこのほど、国内リーグワン1部の三菱重工相模原ダイナボアーズと契約。大東大4年でCTBのハニテリ・ヴァイレアとともに、アーリーエントリーの制度を利して初年度に入る前にリーグワンデビューを果たしている。

 2人の早期抜擢について、グレン・ディレーニーヘッドコーチはこう説明する。

「リーグワンでプレーできる能力があるから、年齢に関係なく起用しています。他の選手の怪我で生まれたチャンスを、2人とも生かしている。長年ダイナボアーズで活躍できるであろうと期待しています」

 なかでもナコは、2月22日に第9節(対埼玉パナソニックワイルドナイツ/埼玉・熊谷ラグビー場/●10-39)でデビューして以来、2戦連続でWTBとして先発。「チームを助けるために、チームのアタックを変えるために、僕としてはゲインラインを切る」との言葉通り、スピードを活かした突破で光る。

 目を引くのはそのフォルムだ。現在の公式で「181センチ、98キロ」というその身体つきは、学生時代のそれよりも引き締まっているような。本人によれば、体重そのものは約2か月前の合流時から増量。筋肉で大きくなり、余分なものが削がれたこととなる。

 本人は「プロになって身体のために(と考えるようになった)」。ダイナボアーズが用意するS&Cのプログラムで鍛え、クラブハウスの外での食事の写真を栄養士に送付。専門家の管理によって、肉体改造に着手している。

 フィジー出身だ。大分東明高にとって初めての留学生選手として2018年に来日して以来、この国でランとタックルの破壊力をアピールしてきた。12チーム中11位と苦しむダイナボアーズにあって、「レベルをどんどん上げて、日本代表になれるように頑張りたいです」と先を見据える。

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