■NTTリーグワンD1第10節・3月2日@秩父宮ラグビー場(東京)
【横浜E 33-22 東京SG】
今季ここまで共に4勝、勝ち点も21で並ぶ東京サントリーサンゴリアスと横浜キヤノンイーグルスが激突。12,532人が入場した秩父宮ラグビー場のスタンドは黄色と赤に染まった。
立ち上がりはミッドフィールドでの展開が続く。前半18分、サンゴリアスが左大外でトライチャンスを得るも、イーグルスのWTB松井千士が外に押し出す。このプレーがTMOでノーバインドタックルと確認され、イエローカードを受ける。
数的有利となったサンゴリアスは圧力を高め、敵陣深くの相手ボールスクラムからターンオーバー、そこからPR小林賢太が押し込んで前半23分にファーストトライを得る。SO高本幹也のコンバージョンも決まり7点を先制した。
イーグルスは29分にSO田村優がハーフウェイライン付近から放った長距離PGを通して3点を縮めてから、37分にスクラムからのアタックでラインブレイクしたジェシー・クリエルが左中間にトライ(G)。前半終了間際にもPGを決めて13-7のイーグルスリードでハーフタイムを迎えた。
後半最初のスコアはサンゴリアスが動かす。ラインアウトからフェーズを重ねて前進し、後半10分に高本幹也のオフロードパスを受けたFB河瀬諒介がトライゾーンに飛び込んだ。ゴールも成功でサンゴリアスが逆転する。(14-13)
イーグルスは16分のPGで再びリードを奪うと、19分にフリーキックのクイックリスタートから右に展開し途中出場のFBブレンダン ・オーウェンがフィニッシュ。リードをさらに広げた(23-14)
サンゴリアスが22分のCTB尾崎泰雅のトライなどでビハインドを4点に縮めた後半36分、イーグルスはコンテストキックをWTB石田吉平が再獲得し敵陣22mライン内に侵入、フェーズを重ねた末に右大外で再びボールを受けたWTB石田吉平が相手を突き放すトライ(G)を奪った。このままフルタイムを迎えてイーグルスが33-22でサンゴリアスを制し、シーズン5勝目を手にした。
今節は「勝ちにこだわる」準備を重ねたと明かしたイーグルスの沢木監督。「まだまだ改善するところもたくさんありますけど、ポジティブな面もありましたし、僕が見てる限り『ゲームに勝ちたい』という気持ちが伝わってきた」と選手たちのメンタリティを評価した。