7人制ラグビー(セブンズ)最高峰のワールドシリーズ「HSBC SVNS 2025」の第4戦、カナダ・バンクーバー大会の3日目が現地時間2月23日におこなわれた。女子日本代表“サクラセブンズ”は準決勝でフィジーに敗戦、3位決定戦でもオーストラリアに敗れたが、過去最高の4位で大会を終えた。
今季の総合成績6位のサクラセブンズは2日目の準々決勝で、総合4位のアメリカと対戦し22-17で勝利。3日目の準決勝ではプールCでの対戦時は勝利した総合11位のフィジーと再び対戦した。
フィジーのキックオフからボールがリフレクションの末にアディタ・ミリニアの手に渡り、そのままトライゾーンまで走り切られて先制を許す。追いつきたい日本は前進し敵陣でのプレーを続けるも得点には至らない。逆に2トライ2ゴールを許し、日本は21点ビハインドでハーフタイムを迎えた。
後半2分、右サイドの展開から辻﨑由希乃がポールの右にトライ(G)、7点を返す。しかし4分に4トライ目を許して準決勝は7-28でフィジーに敗れた。
3位決定戦の相手は総合2位のオーストラリア。三枝千晃の突破に続いた内海春菜子がトライゾーンの中央まで走り切り、前半3分に日本が7点を先取した。その後も攻勢をかけたが7分にオーストラリアに同点に追いつかれ、さらに辻﨑由希乃がデリバレイトノックオンでイエローカードを受けた後にも失点。7-14のビハインドで前半を折り返した。
後半3分、一時退場から戻った辻﨑由希乃が左大外を破りトライ、2点差に迫る。その後も日本が攻め込む場面も作ったが、2トライ1ゴールを許して12-26でオーストラリアに敗れ、今大会は4位でフィニッシュした。
バンクーバー大会でワールドシリーズ過去最高の4位となったサクラセブンズは14ポイントを獲得。シリーズ総合順位を1つ上げて5位(44ポイント)となった。
初めてキャプテンとしてチームを率いた梶木真凜は、「過去最高位のベスト4に入ることができ、とてもうれしく思います。1人1人が攻守共に役割を果たし、最後まで諦めない心で戦い続けた結果だと思います。ここから更にメダルを取れるチームになれるよう、より一層精進して参ります」とのコメントを残している。
バンクーバー大会の結果は女子はニュージーランド、男子はアルゼンチンが優勝し、共に今季2度目の優勝をつかんだ。