7人制ラグビー(セブンズ)最高峰のワールドシリーズ「HSBC SVNS 2025」の第4戦、カナダ・バンクーバー大会が現地時間2月21日に開幕し、2日目が終了した。第3戦までの総合成績6位の女子日本代表“サクラセブンズ”はプールCでは2勝1敗で2位となり、進出したトーナメント準々決勝ではアメリカに勝利してワールドシリーズ史上初のベスト4入りを決めた。
4チーム×3プールの予選ラウンドで日本はプールCに入り、1日目は2試合を戦った。初戦のフィジー戦は前半で2トライ2ゴールを許し14点を先行される。後半4分に吉野舞祐が右中間に飛び込み、続けて5分に谷山三菜子、6分に堤ほの花がそれぞれ中央にトライ(G)をマーク。一挙19点を加えて逆転勝利を手にした。
2戦目のイギリス戦は、今シリーズからキャプテンを務める梶木真凜の右中間へのトライ(G)で前半5分に先制するも、その後同点に追いつかれて後半へ。後半1分に内海春菜子が右中間を押し込む。さらに4分に吉野舞祐が相手2人にぶつかりながら左外にトライ(G)、19点を重ねた。ラストプレーで1トライ1ゴールを返されたが、19-14で2勝目を飾った。
2日目のプール3戦目はフランスと対戦。前半6分に梶木真凜のフォローに走った辻﨑由希乃がトライ(G)をマークするも、3トライ2ゴールを奪われ12点ビハインドでハーフタイムへ。後半も2トライ1ゴールを与える中、松田向日葵の1トライに抑えられ12-31で敗戦。この結果により2勝1敗のプールC・2位で準々決勝進出を決めた。
同日におこなわれた準々決勝はプールB・2位で総合4位のアメリカと対戦。前半3分に先制トライを許したが、前半ラストプレーの相手ボールスクラムでターンオーバー、右に展開し庵奥里愛がトライ(G)し、7-5で後半へ。ここから2トライ1ゴールを失い10点ビハインドとなった後半6分、右中間でラインブレイクした岡元涼葉が1本返す。さらに後半終了間際に梶木真凜が左サイドを破って17-17の同点に追いついた。
試合は先にスコアした方が勝利する延長戦へ。アメリカのキックオフからキャッチしたボールを日本が徐々に前進させていく。そして延長3分、中盤でループでパスを受けた谷山三菜子がポール下に飛び込み試合を決めた。最終スコアは22-17、アメリカを下したサクラセブンズがワールドシリーズ史上初のベスト4進出を決めた。
再び総合11位のフィジーと対戦する準決勝は、23日13:14(日本時間24日6:14)にキックオフする。もう一つの準決勝はオーストラリアとニュージーランドが対戦する。
なお今大会は男子セブンズシニアアカデミーが日本チームとして招待試合を戦った。21日はトリニダード・トバゴ戦(○26-19)、カナダ戦(●12-33)、22日もトリニダード・トバゴ戦(○31-15)、カナダ戦(●12-51)で2勝2敗の戦績だった。