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史上初の全国女子選手権3連覇!東京山九フェニックス、三重パールズとの接戦制す。

2025.02.03

前進を図る東京山九フェニックスHO小鍛治歩(撮影:福地和男)

■全国女子選手権・2月2日@秩父宮ラグビー場 (東京)
【東京山九フェニックス 13-5 三重パールズ】

 東京山九フェニックスが史上初の3連覇を達成した。
 2季連続の同カードとなった、三重パールズとのファイナルを13-8で制す。

 直前の雨と寒さによる難しいコンディションの中、フェニックスは前半、高いハンドリングスキルとキック力でほとんどの時間を敵陣で過ごした。

 パールズNO8齊藤聖奈主将のジャッカル、FL木下そよ香のカウンターラックなどに阻まれるシーンもあったが、12分、ついにスコアボードを動かす。
 敵陣22㍍ラインのスクラムから鮮やかなパス回しを披露、左に展開して最後はFB松田凜日、WTB奥野わか花と繋いだ。

 その4分後にはPGのチャンスをものにできなかったが、直後にそれを外したSO西亜利沙がラインブレイク、ラストパスを受けたFB松田が相手を引きずりながらゴールラインを越えた。

 敵陣22㍍ライン内に一度も侵入できず、0-10で後半を迎えたパールズは、10分にようやく攻勢に転じた。
 相手のペナルティを起点にゴール前まで迫り、FWの局地戦を制した(NO8齊藤主将)。

 5-10と5点差とし、なおもアタックマインドを持ち続けたパールズは自陣からでも積極的にボールを展開。元NZ代表のCTBポーシャ・ウッドマンの力強いランなどで、何度も敵陣深くに入った。
 しかし、LO佐藤優奈主将のジャッカルなどに阻まれスコアできなかった。

 対するフェニックスは終盤に敵陣での攻撃機会を掴むと、37分に途中出場のSO黒川碧が決勝点となるPGを沈めて13-5。まもなく歓喜の笛が鳴った。

 フェニックスのLO佐藤主将は「今シーズンは新体制で自分は初のキャプテンで、正直悩んだり上手くいかないことの方が多かったけど、フェニックスのみんなが支えてくれて1試合1試合できて今日は最高の試合ができた。感謝の気持ちでいっぱい」と涙した。

 パールズのNO8齊藤主将は「タフなゲームになりました。ミスが多く、自分たちで自分たちを苦しめてしまった」と語った。

ブレイクダウンで奮闘した三重パールズFL木下そよ香(撮影:福地和男)
史上初の3連覇を達成した東京山九フェニックス(撮影:福地和男)
2季連続ファイナルで涙をのんだ三重パールズ(撮影:福地和男)

 

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