元イングランド代表のWTB、アンソニー・ワトソンが1月17日、背中の負傷のため現役引退を発表した。
昨年12月に現役最後の試合に出場、キャリアの後半は数々のケガに悩まされた。
2023年のワールドカップはふくらはぎの負傷で出場を逃し、さらにアキレス腱の負傷や手術を要する背中の故障も重なり、昨季のレスター・タイガースでの出場はわずか2試合にとどまっていた。
2024年1月に負った背中の負傷が予定通りに改善せず、外科医から引退するように言われたと語った。
イングランド代表として56キャップを獲得した30歳は、2014年11月のニュージーランド戦で代表デビュー。
以来、チームに欠かせぬトライゲッターとして活躍、10年間で記録した23トライはイングランドラグビー史上8番目に多いトライ記録だ。
2015年、2019年のW杯に出場。2017年、2021年の2回に渡り、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズのメンバーとして南半球にも遠征した。
「私はラグビー選手としてのキャリアを心から楽しみました。キャリアをスタートさせた人が望む最高の思い出がいくつかできました」
レスター・タイガースのHPには「私の最大の感情は誇り」と綴った。
「僕が始めた頃は、誰よりも父を誇りに思ってほしいと思ったし、両親がスタンドで見ている中でイングランド代表やライオンズとしてプレーしたいと思った。最終的には子どもたちと同じ瞬間を共有したいと思った。私はそれらすべてをやったと言えます」
クラブキャリアは2011年にプレミアシップのロンドン・アイリッシュでキャリアをスタート。同クラブの最年少出場(17歳)を果たした。2季所属した後、バースで9シーズンを過ごし、2022年からレスター・タイガースに移籍していた。