東京サントリーサンゴリアスが苦しんでいる。
旧トップリーグ時代に5度優勝し、2022年のリーグワン発足以降も昨季までずっと4強入り。しかし昨年12月からの新シーズンでは第4節までに2戦続けて引き分けて、開幕から未勝利となっている。
直近のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦を26-26で終えた直後、LOのハリー・ホッキングスはこう話している。
「すぐに答えを出すのは難しい。色んな感情があります」
しかしそのゲームの前には、「積み上げているプロセスには自信がついている」。攻防のシステムを微修正し、実戦練習において味方同士が「本気でやり合う」ことができているという。昨季12チーム中6位も充実ぶりの伝わるスピアーズを苦しめた試合内容は、その賜物と取れそうだ。
オーストラリア出身で‘20年来日のホッキングスはいま、新しいステージにいる。
国内5季目に突入し、シーズン終了後には日本代表入りへの資格を取得予定。そのため現在進行中の国内シーンでは、「カテゴリA」の扱いを受ける。外国人枠と無関係に出番をもらえる。「カテゴリB」と区分されて一定の上限のもとポジションを争っていた昨季までとは異なる。
ただし本人は、「個人的にはそこまで変わらない。チームに100パーセント貢献できるよう準備するしかない」。国際舞台へ挑む意欲を聞かれれば「ワクワクしますし、楽しみ。チャンスがあれば嬉しい」と応じるが、こうも強調する。
「サンゴリアスにコミットして結果を残すことが全て。そこへコミットできるよう頑張っていきたいです」
身長206センチ、体重118キロのサイズにして機敏かつ器用な26歳は、「アタックでも、ディフェンスでもフィジカルを出していきたい」。19日には三重交通グラウンドスポーツの杜鈴鹿で、三重ホンダヒートとの第5節に先発する。