ラグビーリパブリック

浅野杏奈からのウェルカムメッセージ。ルールを知らなくても…「とにかく生観戦が一番!」

2024.12.19

数々のラグビーイベントで活躍する浅野杏奈さん(撮影:木村大輔)

 12月21日に開催された「ジャパンラグビー リーグワン×イオンモール 開幕直前イベント」でスペシャルトークショーのMCを務めたタレント・俳優の浅野杏奈さんがイベント終了後、単独インタビューに応じた。

 リーグワン初年度となる2022シーズンの開幕を前に始まったJ SPORTS「ラグビーわんだほー!」でMCを務める浅野さん。番組はリーグワンと同じ4年目に入る。ラグビーファンにおなじみの“杏ちゃん”は9日に開催された「NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25開幕前メディアカンファレンス」でも司会を担当するなど、数々のイベント、媒体でラグビーの魅力を伝えてきた。

 浅野さんは今季のリーグワンについて、「4年目で各チームの力も上がって、レベルも拮抗していますよね。今季は特に優勝予想が難しいシーズンだと思います」と印象を語る。

「だからこそ、これからラグビーファンになるかもしれない人には、“強さ”だけでなくチームの雰囲気やスタジアムグルメなどの要素でも楽しんでもらえるのでは?という予感がします」

「各チームがどのように仕上げてきたのか気になりますし、開幕節が待ちきれません!」と今週末が待ち遠しい様子だ。

 リーグワンでは同世代で活躍する選手も多い。WTB石田吉平[横浜キヤノンイーグルス]は特に注目する選手の一人だ。

「イベントなどでお話を聞くと、かなり調子が良いようです。セブンズ日本代表としてパリ五輪に出場して敗戦を経験したうえで、今季15人制でリスタートしますよね。イーグルスはWTBでブレイクする選手が多い印象なので、石田選手もその波に乗るのではないかと感じています」

 浅野さんは青山学院初頭部ラグビー部コアラーズでHOを務めた元ラグビープレーヤーだ。現在の自分自身がリーグワンプレーヤーに1日だけ転生したら?やってみたいポジションはFLだという。

「私の今の肉体では無理な、ハードなポジションですよね。鍛え上げられた肉体で、どこまで動けるかチャレンジしたい。あとはHOです。FWの皆さんからは『きつい、しんどい』という言葉を聞きますが、鍛錬を積んだ者にしか許されない領域のプレーを体験してみたいです」

 スタジアムでしか味わえないラグビーのライブ感。浅野さんは特にキックの“音”に耳を傾けるそうだ。

「選手によって高音を出すとか“ボスッ”としてるな、とか特徴がありますし、ラグビーボールを蹴る音は“ズシッ”と響くので爽快感があるんです。冬の寒く乾燥した空気に響き渡ると“ラグビー”を感じます」と、ユニークな注目ポイントを教えてくれた。

 各地で味わえるスタジアムグルメも楽しみの一つだ。

「私の知っている限りだと、相模原(ダイナボアーズ)は幅広いジャンルのお店があって、エスニック系で栄養素も豊富そうな料理もありました。駒沢(ブラックラムズ)でやっていたパン祭りも楽しくて、初めてパンを食べながら試合観戦しました。熊谷(ワイルドナイツ)はうなぎのキッチンカーもありました。ご褒美のような感覚で食べておいしかったことを覚えています」

「秩父宮などで出店していたリーチ マイケル選手のコーヒースタンドも大好きでした!選手との関連やコラボレーションメニューがあると、ファンの皆さんも楽しいですよね」

 こうしたスタジアムでしか味わえないグルメなどの楽しみは、ラグビーの世界へ人を誘うきっかけにもなるだろう。

「ラグビーはルールが難しいというイメージを持つ人には『知らなくても楽しめるよ!』と伝えたいです。ラグビーのお仕事をするにあたってしっかりとルールを勉強したのですが、実はわからなくてイヤになりラグビーを楽しめない時期がありました。そこから吹っ切れて、『私ルール知りません!』で貫き通したら、スタジアムで聞こえる音、芝生の香り、選手のぶつかる様子や表情のように、ラグビー場で第一に楽しむべきポイントに気づくことができました」

「ラグビーが初めての友達や身内を誘う時は、ルールを知らなくても楽しめるということと、チームの皆さんが企画したイベントを紐付けて紹介して『とにかく生観戦が一番!』と言いたいですね」

 2024-25シーズンのリーグワンは「WELCOME TO RUGBY」をスローガンに掲げる。浅野さんのように、歓迎の意を示してラグビーの輪を広げてみることが大切だ。

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