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【プレシーズンマッチ】クボタスピアーズ船橋・東京ベイがワラターズに敗れる。ルディケHC「良い学びの場となった」

2024.11.30

一度シンビンを受けたがディフェンス突破で見せ場を作ったハラトア・ヴァイレア(撮影:BBM)

■PSM・11月29日@スピアーズえどりくフィールド(東京)
【ワラターズ 43-17 S東京ベイ】

 今年のスーパーラグビーで12位のワラターズがオーストラリアから来日し、クボタスピアーズ船橋・東京ベイとプレシーズンマッチをおこなった。

 先制はスピアーズ。前半3分にゴールライン手前に転がしたキックパスをつかんだWTBジニングス ツヨシがトライをマークし5点を先取した。しかし直後の6分、この試合でアウトサイドCTBに入ったハラトア・ヴァイレアが相手を持ち上げるリフトタックルでシンビンを受け、数的不利に陥る。このペナルティが起点のラインアウトから7分にトライを奪われ、ワラターズに同点に追いつかれた。

 スピアーズは14分に左サイドを破られ、逆転のトライとコンバージョンを奪われるが、26分にSO岸岡智樹が敵陣でラインブレイクして走り切り2点差まで詰める。(10-12)

 ここからスピアーズはペナルティを重ねてしまい、32分にワラターズが右ラインアウトから左に展開しゴールラインを割り込んだ。前半は19-10のワラターズリードでハーフタイムを迎えた。

 後半に入るとワラターズに押し込まれる展開が続くが、1トライ1ゴールの失点のみで耐えるスピアーズ。25分に左大外を突破した山田響のトライとゲラード・ファンデンヒーファーのゴールで7点を返した。

 ここからスピアーズはテリトリーを回復したものの、ワラターズの効果的なアタックで3トライを許す。最終スコアは43-17、個々のフィジカルに勝るワラターズが快勝した。

 スピアーズのフラン・ルディケHCは今日の敗戦を受け止めながらも、「スクラムは良いパフォーマンスだった」とFW陣を称えた。若手中心の編成で臨んだチームが「スーパーラグビーの選手たちと対峙でき、良い学びの場となった」と手応えを語り、現時点でのパフォーマンスに満足する様子だった。

 ゲームキャプテンとしてチームを牽引した岸岡は、ワラターズ戦を「相手にとらわれず自分たちのラグビーをしようとゲームに臨みました」と明かす。この日はチャンスが得点に結びつくシーンが少ないという課題が見えた。見据える来年6月1日の決勝に進出するための経路を逆算し、12月22日にトヨタヴェルブリッツと対戦する開幕戦へ「さらにチームを仕上げる」と決意を示した。

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