花園近鉄ライナーズの竹田祐将が現役を引退することが、11月25日にチームから発表された。
発表によれば、トレーニング中のアクシデントにより、第一頸椎などを負傷。
選手生命や今後の人生にも関わる受傷だったことから、ドクターやチームと協議した上、選手生活を終えることを決断した。
31歳の竹田は御所実の竹田寛行監督の四男に生まれ、御所実、筑波大に進んだ。
卒業後は三男の宜純(FB)が在籍するトヨタ自動車で3季プレーし、2019年度から三菱重工相模原ダイナボアーズに移籍。ここでも3季在籍して、2022年度からライナーズに入団。再び兄とともにプレーすることを選んだ。
SO、FB、CTBと複数ポジションを器用にこなすユーティリティBKとして活躍した。
2季前には入替戦の2試合に15番で先発して、チームのD1残留に貢献。昨季は8試合(先発4試合)に出場、16得点を挙げていた。
今後はチームスタッフとして、チームに関わり続ける。
以下、本人のコメント。
はじめに、今まで19年間ラグビーができたこと、僕のラグビー人生に関わってくださった全ての方へ感謝をお伝えしたいです。
また、遅れたタイミングでの報告になったこと、口頭でお伝えすることができなかったことを申し訳なく思っています。
フルコンタクトのトレーニング中にタックルバック(DF)2人に、AT(ボールキャリー)をする練習で頭がホールドされ、首に圧が集中したことで今回このような結果となってしまいました。
第一から第四頸椎損傷、上位頸椎の亜脱臼、頸椎の大幅な可動性があることから、ドクターストップがかかり、復帰する選択肢がない状況を突き付けられ、今後の人生や家族のことも含めた上で引退を決意しました。
軽い痺れなどの後遺症は残っていますが、幸いにも日常生活レベルにおいては大きな問題なく生活できているのが現状です。
今回のようなアクシデントをスポーツ界から少しでも減らすことができるように、練習用具の正しい使い方や首のケアについてなど、受傷した本人だからこそ少しでも多くの方へお伝えしたいと考えています。
今後については、チームからの発表にもあるようにチームスタッフの一員として活動していくことになりました。
今まで選手として支えてくださった全ての方へ、これからグラウンドでプレーを通して感謝の気持ちを表現(お伝え)することはできなくなってしまいましたが、違った形でお伝えできるように日々精進していきたいと思います。
皆さんがサポートしてくださったお陰でここまで走り続けることが出来ました。本当に今までありがとうございました。
選手という立場から離れることになりますが、今後もこれまでとは違った形でラグビーに携わっていきたいと考えておりますのでどうぞ宜しくお願いいたします。