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【関西大学リーグ】同志社大が今季初勝利。立命館大は摂南大に勝利し、入替戦争いは最終節にもつれる。

2024.11.25

今季初勝利に感極まる同志社大(撮影:平本芳臣)

度重なる脳震盪に悩まされていたが、開幕節以来の復帰を果たしたLO寺北亘佑主将(撮影:平本芳臣)

■関西大学Aリーグ・11月24日@天理親里競技場
【同志社大 31-29 関西大】

 最下位に沈んでいた同志社大が、第6節でようやく今季初勝利を掴んだ。
 関西大との点の取り合いを制した。

 互いに高いボール保持力で、我慢強く攻めた。
 先制トライは関西大。前半2分に連続攻撃から、最後はWTB遠藤亮真が左サイドを攻略した。

 その後は同志社大が7分、10分と連続トライを挙げる。いずれもカウンターアタックを起点にSH石田太陽らの突破で逆転に成功した。

 20分、関西大のPR宮内慶大に再びリードを奪わられるトライを許すも、同志社大はハイパントが有効に働いた。
 34分にこの日再三ゲインラインを突破したWTBファイアラガ義信ダビデのランなどで粘り強く攻め続け、最後はWTB岩本総司が再逆転のトライ。19-17とリードして前半を終えた。

 同志社大は後半の序盤にも追加点を挙げた。スクラムで反則を奪い、WTBファイアラガがゴールラインを越える。
 26-17と、この日最大のリードを奪った。

 しかし、27分に関西大がモールを約30メートル押し切る。再び2点差として、終盤を迎えた。

 勝利を手繰り寄せたのはスクラムだ。互いに反則を繰り返していたが、同志社大は要所で相手のペナルティを誘った。
 38分にモールを押し込んでリードを広げると、試合終了間際に2点差まで詰められながら、それ以上のスコアを許さなかった。

 これで同志社大は勝ち点4を獲得。勝ち点では最下位のままであるが、摂南大、前節から連敗の関西大と1勝5敗で並んだ。立命館大が2勝4敗の勝ち点5とし、5位につけている。
 下位2校が進む入替戦は最終節までもつれることになった。

<次戦日程>
・11月30日(土)同志社大vs摂南大@花園Ⅱ
・11月30日(土)関西大vs立命館大@花園Ⅱ

今季は近大を破りながら、下位同士の戦いでは連敗中の関西大。関西大FL中村将人(撮影:平本芳臣)
ゲインを勝ち取った立命館大HO大本崚士(撮影:平本芳臣)

■関西大学Aリーグ・11月24日@天理親里競技場
【立命館大 40−12 摂南大】
 

 前節で今季初勝利を掴んだ2校による入替戦回避に向けた戦いは、立命館大の快勝に終わった。
 摂南大から6トライを挙げ、ボーナスポイントも獲得した。

 試合の立ち上がりから立命館大のペースで試合は進んだ。
 先制トライは前半5分。FB御池蓮二のラインブレイクで7点を先取した。

 ここから堅守で摂南大の強みであるアタックを封じた。
 PR江木畠悠加のジャッカル、WTB高橋謙のタッチラインの外に出す好タックルなどビッグプレーがいくつも飛び出し、25分に追加点を挙げた。

 その後も高岡壮太、中村颯汰の両CTBらが好ディフェンスを披露。前半終了間際には再びFB御池が個人技でゴールラインを越え、19-0でハーフタイムを迎えた。

 後半は、前半から劣勢だったスクラムで圧力を受けてトライを許すも(9分)、以降は再び攻撃に転じた。
 相手のハイパントの処理ミスを突いたWTB西村長が16分にトライを挙げると、モメンタムを失わずに20分、29分と連続トライ。失点を試合終了間際の1本に抑え、快勝した。

自慢のアタックを披露する時間を思うように作れなかった摂南大。写真はLO片松寛太(撮影:平本芳臣)
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