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【関東大学リーグ戦】トップ3入りをかけた最終戦。東海大が流経大との死闘を制し、20年連続の大学選手権出場を決める。

2024.11.24

攻守とも要所で大きな仕事をやってのけたNO8大森光(撮影:長岡洋幸)



 第1試合で大東文化大の優勝が決まり、残る2つの大学選手権出場枠をかけた戦いとなった11月24日の秩父宮の第2試合。第6節終了時点で勝ち点24の3位につけていた東海大が、同25の2位流通経済大との死闘を24-21で制し、20年連続の大学選手権出場を決めた。

 数シーズンにわたり熱戦を繰り広げてきた両校の激突らしく、立ち上がりからお互いの気迫が伝わるタイトな展開となったこの試合。先にスコアを刻んだのは流経大だった。

 前半8分、相手陣22㍍線付近の右ラインアウトでロングスローをSO佐々木開が直接キャッチすると、内に走り込んできたWTB 濱谷海斗がきれいにラインブレイク。そのままスピードに乗って走り抜け、ポスト右に押さえる。

 ミスで停滞する場面が続いていた東海が反撃に転じたのは20分過ぎからだ。自陣でのディフェンス機をしのいでボールを奪い、ロングキックで相手陣へ。右コーナーのマイボールラインアウトから力強くモールを押しきり、24分にトライを返す。

 前半終了間際にはふたたびゴール前の右ラインアウトからモールで前進し、最後はHO下江康輔がグラウンディング。FBコンラッド・セブンスターのG成功で14-7と東海が先行してハーフタイムを迎えた。

 後半も一進一退の流れは続き、流経大が12分にNO8ティシレリ・ロケティのビッグゲインからたたみかけてWTB山崎遥湊がトライ。SO佐々木のゴール成功で14-14のイーブンに戻したが、東海大も25分にこの日3本目となるラインアウトモールでのトライで21-14と勝ち越す。

 流経大も最後まであきらめず、再三のピンチを守り抜いて迎えた41分に自陣からの連続攻撃を攻めきってNO8ロケティが左中間にフィニッシュ。難しい角度のゴールをSO佐々木が通し、土壇場で同点に追いつく。

 場内放送で8分とコールされたロスタイムが着々と進み、引き分けという結末もチラつき始めた中、勝負を決するシーンが訪れたのは44分だった。流経大陣30㍍付近のラックで、東海大NO8大森光が会心のジャッカルでペナルティを獲得。入替で入ったばかりのSO中村大介が重圧をはねのけ、勝ち越しPGを決める。

 試合最終盤、流経大がペナルティ奪取から東海陣22㍍線内で攻撃機会をつかんだが、東海大はこのピンチに渾身のディフェンスで対抗。最後は流経大のラストパスが惜しくも手からこぼれ、フルタイムの瞬間を迎えた。

 なお同時間に熊谷ラグビー場でキックオフされた試合で、東洋大が日本大に57-33で勝利。勝ち点を30に伸ばした結果、上位5チームの順位は1位大東大、2位東洋大、3位東海大、4位流経大、5位法政大となり、3位の東海大までが大学選手権の出場権を獲得した。

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