関東大学リーグ戦1部は11月24日に最終節を実施。秩父宮ラグビー場でおこなわれた第1試合で大東大が法政大に45-32で勝利し、7年ぶりの優勝を果たした。
上位5校が勝ち点4差内にひしめき、最終節の結果次第で優勝と大学選手権出場(3枠)が決まるという状況で迎えたこの日。第6節終了時点で1位、勝てば9度目のリーグ戦優勝が決まる大東大は、序盤から見事な集中力を発揮して先にゲームの主導権を握った。
開始10分、相手の反則に乗じて左コーナーでマイボールラインアウトのチャンスをつかむと、モールを押しきって先制。法政にPGを返された直後の17分には、中盤ラインアウトからCTBハニテリ・ヴァイレアが豪快にラインブレイクし、サポートしたNO8大竹慶宣がポスト左に飛び込む。
さらに20分、自陣でのターンオーバーから一気に切り返し、最後はCTBヴァイレアがタックルを振りほどいてインゴールへ。法政も34分に連続攻撃からゲームキャプテンのWTB小林雅治がトライを返したものの、大東大が21-10と先行して前半を折り返した。
迎えた後半、法政が10分にCTB田中大誠のPGで8点差とするも、大東は直後の12分、またもCTBヴァイレアの突破からNO8大竹がフィニッシュ。これで流れを引き寄せると、16分にラインアウトモールでHO嵯峨嗣侃、21分と25分にはWTB大方維織が連続トライを挙げ、45-13と大きくリードを広げる。
法政もここから意地を見せ、WTB小林、LO細川幹太、さらにWTB小林と3連続トライを奪って猛追したが、反撃もそこまで。大東大が45-32で振り切り、7年ぶりとなるリーグ戦王者のタイトルをつかみ取った。
さまざまな面でプレッシャーがかかる中、ボーナスポイントつきの勝利で文句なしの優勝を決めた大東大。酒井宏之監督は「ここ2、3試合はあまりいい試合ができなかったが、今日はキャプテン中心に準備してきたことを出せた。多くの人が期待して秩父宮に駆けつけてくれた中、それに応えられてうれしく思います」と喜びを語った。