大学選手権の優勝候補がひしめく関東大学対抗戦はいよいよ後半戦に突入。11月3日には秩父宮ラグビー場で昨シーズンの上位4校が激突した。
第1試合では、ここまで4戦全勝の明大が同3勝1敗の筑波大と対戦。コンタクト局面での優位を生かして序盤から主導権を握り、31-0で快勝を収めた。
あざやかだったのは立ち上がりの10分間だ。開始2分、ゴール前のラインアウトを起点にBKへ展開し、CTB秋濱悠太が持ち味のサイドステップで相手2人を引きつけて外へラストパス。フリーになったWTB白井瑛人がきれいに抜け出し先制トライを挙げる。
8分には相手陣22㍍線内の中央スクラムから右へ展開し、鋭く縦に切れ込んだCTB秋濱がラインブレイク。そのままインゴールへ駆け抜け、12-0とリードを広げた。
その後しばらくはイージーエラーや不用意なペナルティで攻めあぐねる時間帯が続いた明大だったが、35分にWTB海老澤琥珀が個人技でチャンスを作り、サポートしたSO伊藤龍之介がゴールラインを越える。前半終了間際の自陣ゴール前でのピンチもしっかりと体を当てて守り抜き、19−0でハーフタイムを迎えた。
後半も先に得点を刻んだのは明大。11分、スクラムで得たペナルティに乗じて相手陣レッドゾーンでマイボールラインアウトの機会をつかむと、サインプレーからHO西野帆平→WTB海老澤できれいに崩して5点を追加する。
以降はメンバーを入れ替えつつスコアと残り時間のプレッシャーを生かし、余裕を持ってゲームをコントロール。35分のFL福田大晟がトライで31-0までスコアを伸ばし、フルタイムとなった。
帝京大(11月17日)、早大(12月1日)との残り2戦に向け、難敵との関門をいい形で乗りきった明大のNO8木戸大士郎キャプテンは、「夏合宿で負けていた相手だったので、リベンジの気持ちで臨んだ。入りの部分で自分たちのいいラグビーができた」とコメント。
神鳥裕之監督は次戦に向け、「途中停滞する時間帯もあったが、この時期に0点に抑えられたのは収穫。次の帝京戦に向けてしっかりと準備していきたい」と意気込みを口にした。
筑波大はWTB大畑亮太が快足を生かして見せ場を作る場面もあったが、テリトリー、ポゼッションとも終始劣勢で最後まで流れに乗り切れず。完封負けで2敗目を喫し、勝ち点を伸ばすことができなかった。
<次戦日程>
・11月17日(日)明治大vs帝京大@秩父宮ラグビー場
・11月10日(日)筑波大vs早稲田大@熊谷ラグビー場