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対抗戦Bは成蹊、明治学院、東京、武蔵が4戦全勝。リーグ戦2部は専修、白鷗が4連勝~関東大学ラグビー下部リーグ

2024.10.16

4連勝の成蹊大を牽引するSO菊本有馬(10月6日、上智大戦)


 関東大学ラグビーは下部リーグも9月に開幕し、10月中旬で前半戦を終了した。各リーグの状況をリポートする。

【対抗戦B】
 今季、対抗戦Aから降格した成蹊大が開幕4戦全勝でA復帰に前進した。
 10月13日は一橋大から12トライを奪い、82-3で圧勝した。前節の上智大戦(47-26)からニュージーランド留学を経験したNO8鈴木太加良(3年、関東学院六浦)が復帰し、ボールキャリアーとして成長を見せている。SO菊本有馬(3年、崇徳高)のゲームメークも機能していた。上智戦では後半、2トライを献上するも試合終了前に仕留め切り、次につながる戦いだった。

 明治学院大は4節で上智大と対戦を予定していたが、相手の棄権で不戦勝となった。東京大、武蔵大も全勝で後半戦の上位4校の星の潰し合いに臨む。

上智大ルーキー前畑大陸ヒースがラストパスをFL野崎晃へ

 上智は、成蹊戦でFBに入った1年生前畑大陸ヒース(公文国際)がキックチェイスで見せ場を作る。後半にパスをもらうとトライを演出した。SO大田浩平(4年、茗渓学園)は長短のキック、パントを操り成蹊ディフェンスを翻弄していた。

【リーグ戦2部】
 10月13日の4節で異変が起きた。1部から降格した拓殖大が、山梨学院大に10個のトライを許し21-68と完敗。3勝1敗となった。山梨学院は中央大も下しており、2勝2敗のタイに戻した。

 専修大は國學院大を43-8と寄せ付けず4連勝。白鷗大も下位チームとの対戦を確実に拾い4連勝とした。中央大は朝鮮大に60-31と完勝し3勝1敗に。上位同士の結果次第では山梨学院にも1部との入替戦出場の可能性がある。一方、國學院、朝鮮、国士館大は4戦全敗だ。

【リーグ戦3部】
 昨年度、3部昇格1年目で全勝優勝を果たし、惜しくも2部入替戦では敗北した新潟食料農業大。今季も4戦全勝と好調だ。10月13日は防衛大と対戦。試合序盤は防大のしつこいディフェンスにあい、バックスが自分勝手なプレーに走り苦戦。谷崎重幸監督は試合後、バックス陣を諭していた。

新潟食農大、谷崎重幸監督は試合後、バックス陣を諭した

 22-14で迎えた後半はゲームプランの「フォワードがタテにボールを運ぶ」へ修正できた。6トライをマークし62-14で終えた。尾又尚樹主将(4年、常翔学園)は「今年もチーム一丸で次のステージに行くために努力しています」。隙を作らない姿勢だ。

新潟食農大FL尾又尚樹主将(スクラム後方)、自らファイブポインターになる

 入替戦を狙うライバルの東京農業大も4戦全勝。昨年度2位に躍進した東京工業大は13日、千葉商科大を33-15で下し3勝1敗。1敗は対防大戦で喫した。

開始1分45秒、駿河台大FB青木凛之佑が東京都立大から先制点を奪った

 駿河台大もこの日は東京都立大をフォワード戦で圧倒し、76-7と大勝して3勝目。松尾勝博監督も「毎試合がチャレンジ」と引き締める。

 防大は東工大、駿河台大を下し勢いがあるものの新潟食農大に敗れ2勝2敗。都立大、千葉商大と、不祥事で対外試合を自粛している千葉大が全敗だ。

【リーグ戦4部】
 第3節で昨年2位の駒澤大を35-20で倒した東京理科大が3連勝。4節は玉川大と対戦し10トライを奪う猛攻を見せ、70-12で4連勝を飾った。玉川は2勝2敗。

 駒大は埼玉工業大から106-14の圧勝で3勝目。5部から昇格した東京経済大は順天堂大を39-31で制しこちらも3勝。上位進出を狙う。東経大とともに昇格した横浜国立大が獨協大に38-19と勝利し、2勝2敗になった。埼玉工大もタイ、順天堂と獨協は白星がない。

【リーグ戦5部】
今季は9チームをAブロック(4)、Bブロック(5)に分けてブロック内で総当たり戦をおこない、お互いの同順位で順位決定戦を実施。4部との入替戦出場のためにはブロック1位となる必要がある。Aでは4部から降格した神奈川大と東京外国語大が争う。Bは4試合戦い、こちらも降格した国際武道大が新たな指導陣を迎えてシーズンを戦っている。開幕3連勝。芝浦工業大が追う。

東京学芸大は全国地区対抗大会、覇権奪還をかかげる(6月、東大戦で)

【地区対抗関東1区1部】
 全国地区対抗大会を目指す戦い。1部は東京学芸大と東京都市大がホーム&アウェーで2試合をおこない、2勝した方が全国大会へ進む。1勝1敗の場合は決定戦を実施する。
 第1戦は10月12日に都市大グラウンドで開催、学芸大が49-7で先勝した。11月10日に2戦目がおこなわれる。

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