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【関西大学リーグ/関東大学リーグ戦】関西学院大が立命館大に辛くも勝利。東洋大は流経大に初勝利!敗れた流経大は早くも2敗目。

2024.10.06

ハットトリックを決めた関西学院大NO8小林典大(撮影:平本芳臣)

■関西大学Aリーグ・10月6日@花園Ⅱ(大阪)
【関西学院大 26−22 立命館大】

 昨秋は関西3位、今春は2位につける関西学院大が、ギリギリまで追い詰められた。

 立命館大が前節・近大戦での課題を修正したからだ。堅いディフェンスで関学が強化してきたアタックを封じた。

 一進一退の攻防が続いた立ち上がり。先にスコアしたのは立命館だ。
 ラインアウトスチールでピンチを防ぎ、フィールドではLO本郷正人共同主将がジャッカル。ディフェンスからチャンスを作り、最後はゴール前でSH福本颯翔がラック脇を突いた(前半9分)。

 直後にはWTB武藤航生の鋭いステップからNO8小林典大にトライを許すも、リスタート後に起きた相手のキックミスを逃さなかった。
 細かくパスを繋ぎ、WTB御池蓮二がゴールラインを割った。

 その後はアタックでパスミスが重なったが、ディフェンスに回れば粘り強く耐える。たびたびスクラムでもペナルティを奪った。
 37分にはPGで追加点。17-7とリードを広げて前半を終えた。

 しかし、関学は前半終了間際に反撃の糸口を見つけていた。
 早めに投入された左PRの大塚壮二郎が、スクラムの優劣を変えていたのだ。

 後半最初の得点はそのスクラムから。2度目のペナルティを誘い、タップからの速攻でNO8小林が2トライ目をマークした(5分/14-17)。

 その直後にはラインアウトモールで再びリードを保たれたが(14-22)、19分のアクシデントで立命が徐々に流れを失っていく。
 ダブルタックルの際に味方の頭同士が交錯。一気にFW2人が負傷退場したのだ。

 それでも立命はゴールラインを背に必死に守り続けた。
 しかし、38分にラインアウトモールで壁を突破されて3点差とされると、6分とアナウンスされたロスタイムの間にゴール前スクラムから「8単」でNO8小林にタックラーを振り切られた(46分)。

 小林はハットトリックを挙げる活躍。プレイヤー・オブ・ザ・マッチにも選ばれ、チームを救った。

 関西大戦に続き2連勝を飾った関学だが、小桶山樹監督は「非常に反省点の多いゲームになりました。勝って反省できるのはありがたいことだが、このままだと目標とする全国ベスト4には届かないと強く感じました」と表情は険しかった。

 立命館は開幕2連敗。小寺亮太HCは「彼ら自身は良い準備をしたら良いゲームができるというのはこの試合から学べたと思いますので、次の試合もしっかり準備して試合に臨み胸を張って帰るという立命館スタイルを出していきたい」と前を向いた。

<次戦日程>
・10月13日(日)関西学院大vs同志社大@たけびしスタジアム京都
・10月13日(日)立命館大vs天理大@鶴見緑地球技場

途中出場ながら存在感を示したWTB岸澤康成(撮影:平本芳臣)

■関東大学リーグ戦第1部・10月6日@流通経済大学龍ケ崎フィールド(茨城)
【東洋大 27−24 流通経済大】

 ここまで1勝1敗同士の一戦。スコアが動いたのは前半14分、流経大のセンタースクラムからボールを受けたFB中村楓馬が右サイドの裏にキックし自らキャッチ。先制トライで5点を刻む。

 東洋大もすぐに反撃。敵陣深くに入り、右サイドのラインアウトからショートサイドを突いた副将のWTBボンド洋平が飛び込んでトライ。SO天羽進亮が難しい角度からのコンバージョンを沈め7点を奪い、逆転に成功する。

 ここから互いにトライを取り合う展開に。流経大は28分に左サイドのラインアウトモールからトライ(G成功)。すぐに東洋大は展開から左サイドを抜けたPR石川槙人が31分にトライをマーク。12-12の同点とする。

 前半の終盤、ペナルティを重ねた東洋大陣内を攻め込んだ流経大のWTB仲野優輝が、40分に左サイドに飛び込んだ。SO佐々木開がタッチライン際のコンバージョンを成功させ、19-12の流経大リードでハーフタイムを迎えた。

 後半3分、東洋大は左サイドのラインアウトから右に展開し、相手DFラインを一気に突き破ったFB坂本琥珀のトライで2点差まで迫る。18分には敵陣22mライン内で獲得したPGを決めて東洋大が逆転した。さらに27分には自陣から右サイドに展開し、走り切ったCTB浅尾至音のトライで(G)7点を追加し、突き放す。

 反撃したい流経大だが、終盤にもペナルティが重なり決定的なチャンスを作れない。43分にキックカウンターから大きくゲインし、PR小澤天のトライで5点を返すも、ここで試合終了。ランによる効果的な突破が光った、昨季5位の東洋大が昨季2位の流経大を27-24で下した。東洋大にとっては対流経大戦で初勝利を手にした。

<次戦日程>
・10月19日(土)東洋大vs東海大@森エンジニアリング桐生スタジアム
・10月20日(日)流経大vs日大@太田市運動公園陸上競技場

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