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アルゼンチン代表最多キャッパー、アグスティン・クレービーがイタリアのベネトンに移籍。今年8月に代表引退。

2024.10.03

クラブキャリアではさまざまな国でプレー経験を積んだ。昨季はセール・シャークスでプレー(Photo/Getty Images)

 8月31日におこなわれたラグビーチャンピオンシップ、オーストラリア戦を最後に代表活動に終止符を打ったアルゼンチン代表最多キャッパー(110)、アグスティン・クレービーが新天地に旅立つ。

 10月2日、ユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップ(URC)に所属するイタリアのベネトンに加入することがクラブから発表された。

 10月21日にチームへと加わる予定で、2025年6月30日までの1年契約だ。
 クラブは「過去15年間で世界で最も強いフッカーのひとり」として紹介。獲得を喜んだ。

 ゼネラルディレクターを務める元イタリア代表LOのアントニオ・パヴァネッロ氏は、「フッカーのようなデリケートなポジションには経験豊富な選手を起用したいと思っています。そして、われわれのチームには今後数か月以内に代表チームに選出される可能性がある若い選手たちの『母鳥』の役割を果たしてくれるでしょう」とコメントした。

 クレービーは180センチ、108キロで39歳のHO。正確なスローやオフロードを含めたフィールドプレーで魅了し、スクラムでも圧倒的な存在感を誇る。

 2005年に20歳でテストデビューを飾り、HOに転向した2009年からはロス・プーマスの主軸に。ワールドカップには4大会(2011、2015、2019、2023)出場、アルゼンチン代表として初めて100試合出場を達成した。
 2014年から2018年まではキャプテンも務め、キャプテンとしても最多の51試合に出場している。

 クラブキャリアはフランス・TOP14のビアリッツから始まり、クレルモン、モンペリエにも在籍した。 2016年にはアルゼンチンに誕生したスーパーラグビーのジャガーズでプレー。2020年からは英・プレミアシップに拠点を移し、ロンドン・アイリッシュに所属。昨季はセール・シャークスで14試合に出場した。

 URCへの挑戦は、今回が初となる。
 クレービーは、「トレヴィーゾファミリーの一員になれることを本当に嬉しく思います。友人もたくさんいるクラブですし、なによりチームをとても尊敬しています。近年、大きな成長を遂げ、素晴らしいチャンピオンシップも獲得しました」とコメント。

 ベネトンは2010年からケルティックリーグ(のちのプロ14)に加わり、2018-19シーズンにイタリア勢で初めてプレーオフ進出。2021シーズンにはURC創設に先駆けておこなわれた「レインボーカップ」で、イタリアのプロラグビークラブとして初めて国際大会でタイトルを獲得した。

「イタリアはとても好きな国です。イタリアの人々とその歴史は、住むのに、そしてラグビーをするのに素晴らしい場所。私の目標は、たくさん遊んで楽しんで、自分の経験を若い子どもたちに共有できるようにすることです」と加入の喜びを語った。

 2024-25シーズンのURCは9月21日から開幕しており、レギュレーション18試合、上位8チームによるプレーオフトーナメントが翌年6月14日までおこなわれる。

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