[同志社大学(昨季関西大学Aリーグ 8位)]
昨秋に続き今春もAリーグ最下位。4年生の主力に負傷が相次いだことが大きく響いた。
左PR上野聡大(4年)と右PR土井康暉(4年)が復帰すれば、春に強化してきたスクラムは脅威になる。副将の永住健琉(4年)、久保太陽(4年)、奥平都太郎(4年)のバックロー3枚が揃えば、また違った戦いを見せられるだろう。
一方でこの春で試合経験を積み、成長を遂げた選手も多い。FWではHO荒川駿(2年)が堅実なプレーで先発を奪取。新人のFL中谷陸人もタックル回数の多さで名をあげた。
BKではケガから復帰したSH石田太陽(3年)が好プレーを連発。ポジションの組み換えが激しかった中で、FBには上嶋友也(2年)が定着した。「声の出し方、ボールのもらい方が良くなった」と新HCの酒井優は評価する。ケガで春不在だった副将のSO/FB村岡麟太郎(4年)が戻れば、さらに争いは激化する。
春は個々の成長をテーマに、コンタクトやフィットネスなど土台の強化を進めた分、試合中のコミュニケーションや連携不足は当然出てくる課題だったと言える。チーム力の向上を図った今夏は、菅平ではなく北見合宿1本に絞った。自分たちに目を向ける時間にしたのだ。
対外試合は8月末に慶大との定期戦を予定している。そこで夏の成果を見る。(※8月30日開催予定だった試合は台風の影響で中止に)
(文/明石尚之)
※ラグビーマガジン10月号(8月23日発売)の「主要3リーグ各校戦力分析」を再編集し掲載。掲載情報は8月18日時点。
<夏季練習試合 結果>※Aチーム戦のみ
8月18日 vs東海大●14-62