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【2024年度戦力分析・関西大学】夏合宿で化けたい。

2024.09.18

ボールを持つ今季主将のCTB石川海翔(撮影:牛島寿人)

[関西大学(昨季関西大学Aリーグ 6位)]
 元日本代表の佐藤貴志氏を監督に迎えた昨季は、セットプレーとブレイクダウンを軸に、2勝4敗1分けの6位で入替戦を回避できた。上位校とも対等に渡り合った。

 今季は昨季のレギュラーの半数以上が抜け、特にFWの顔ぶれは変わる。ただ、1年時から先発の左PR宮内慶大(4年)は健在。LOはセットプレーの軸となる190センチの中村豪(3年)に加え、タックルに定評のある中村将人(2年)と岡田薫瑠(2年)が争う。

 FLではコンタクト局面で強い西山光太郎(4年)に期待がかかる。NO8に移ったラインアウト職人の中川一星(2年)は、ボールキャリアーとしても成長中だ。シーズン終盤での復帰が見込まれるLO/FLの奥平一磨呂(3年)が戻れば、選手層の厚みも増す。

 BKは、アタックの軸となるユーティリティBKの立石和馬(4年)がFBで、昨季はFBで先発の長距離砲、﨑田士人(2年)はSOでの起用が見込まれる。

 春季Tは6位に終わった。課題はスクラムだ。夏合宿は例年よりも1週間ほど期間を延ばし、早大、筑波大、東海大など強豪校とのFWセッションを多く組んで改善を図る。「昨季は夏合宿で大きく伸びた。経験値が少ない中で、ここで引き出しを増やしたい」と佐藤監督。夏の成長が上位進出へのカギを握る。

(文/明石尚之)

※ラグビーマガジン10月号(8月23日発売)の「主要3リーグ各校戦力分析」を再編集し掲載。掲載情報は8月18日時点。

<夏季練習試合 結果>※Aチーム戦のみ
8月18日 vs大東大●14-52
8月27日 vs立正大○47-38

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