■関東大学対抗戦Aグループ・9月14日@駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場(東京)
【早大 57-6 立教大】
9月14日に駒沢で関東大学対抗戦がおこなわれ、早大が57-6で立教大を破った。
何度も自陣22㍍内への侵入を許しながら、ノートライに抑え、開幕戦を白星で飾った。
試合の立ち上がりは立教大に勢いがあった。ファーストスクラムで赤黒の塊を押し込み、直後の前半6分にはSO中優人が約40㍍のPGを沈める。先制した。
11分には3-5とされるも、一連のディフェンスでは石川洋志郎、角田龍勇の両FLらが刺さり続けた。CTB佐藤侃太朗の好タックルからジャッカルで食い止めたシーンもあった。
21分には自陣からカウンターアタックを仕掛け、FB大畑咲太、WTB須川遼平のランなどで敵陣22㍍内まで侵入。PKを得ると、SO中のPGで再びリードする。
30分に6-12とされるまで、PR佐久間翔梧のジャッカルなどで対抗していた。
流れを変えたのは日本代表組の2人だ。33分にHO佐藤健次主将が自陣からラインブレイク、まもなくFB矢崎由高がインゴールに入った。
その4分後には矢崎が50:22キックを決め、すぐさまCTB金子礼人がトライを挙げる。26-6で前半を終えた。
後半の立ち上がりは前半同様、立教大がWTB村上有志の突破を起点にゴール前まで攻め立てるも、早大の鍛え上げたディフェンスを前に得点を奪えない。
そして、またしてもFB矢崎に見せられた。自陣左中間でボールを受けると、ステップで一人をかわしてギアを上げる。そのままゴールラインまで走り切った。
立教大はこの日、ラインアウト、モールでもプレッシャーを受け、得られたチャンスを活かせなかった。
後半はその間にスコアを重ねられた。
早大は21分にWTB田中健想のトライで38-6までリードを広げると、28分、35分とFB矢崎が連続トライを挙げ、計4トライをマークした。
大田尾竜彦監督は危なげない勝利にも、「今日は対抗戦に初めて出る選手が結構多かったこともあり、少し動きが固かったし、全体的にエナジーが足りなかった」と反省。
「ターンオーバーを連発できていたのですが、そのボールをどう使うのか。ここから成長していかなければいけない。ポジティブだったのは交代で入った選手がモメンタムを持ってプレーしてくれたこと」と続けた。
敗れた福田明久総監督は「前半の30分、後半の15分は立教らしい前に出るディフェンスができた。まだ初戦を終えただけですが、対抗戦を十分に戦っていけると実感しています」と前を向いた。
<次戦日程>
・9月22日(日・祝)早大 vs 日体大@秩父宮ラグビー場
・9月22日(日・祝)立教大 vs 筑波大@熊谷ラグビー場