12月21日に開幕するリーグワン2024-25の日程が発表された8月30日、三菱重工相模原ダイナボアーズがオンライン会見を開いた。
会見に応じたのは石井晃ゼネラルマネージャー。「日程が決まると非常に緊張感が出てきますし、同時に期待感も高まります」と挨拶し、本題に入った。
ダイナボアーズは昨季、リーグとしても初めてとなる長崎でホストゲームを開催した。
トヨタヴェルブリッツを迎えたべネックス総合運動公園には、同会場の最多入場者数を大幅に更新する6517人が来場。芝生席のバックスタンドが、人で埋まった。
成功を収めた地方開催を、ダイナボアーズは今季も継続する。第15節(4月12日)に再び長崎でホストゲームをおこない、今度は横浜キヤノンイーグルスと対戦する。
さらに今季は、長崎に加えて京都でもホストゲームを担うことが決まった。こちらもリーグワンとしては初開催だ。
第11節(3月16日)にたけびしスタジアム京都で東京サントリーサンゴリアスを迎える。
「今シーズンからホストゲームが1試合増え、9試合となりましたが、そのすべてを(相模原にあるホストスタジアムの)ギオンスタジアムでおこなうのは現実的に難しい。その中で昨シーズンは長崎で1試合おこないました。
長崎は三菱の発祥の地であり、人口あたりの競技者数が全国的にも上位の県で、ラグビーが根付いている場所です。そこで相手チームではありますが、ボーデン・バレット選手の名前などを叫んで応援している子どもたちの姿が印象的で、日本のラグビーがこれからもっと普及していくためには、そうした場面を少しでも増やしていくことがリーグワンやクラブに課せられた使命だとあらためて感じました」
「また、京都も長崎と同様に三菱のグループ企業が数多くあるゆかりのある場所で、ラグビーを愛している方がたくさんいらっしゃいます。ラグビースクールの活動も盛んと聞いてます。大きなチャレンジではありますが、開催する意義は非常に大きいと感じています」
地方開催のホストゲームを成功に導くには、その場所でラグビー教室を開いたり、イベントに参加するなど地道な活動でダイナボアーズというチームをどれだけ知ってもらえるかがカギと説く。
すでにその動きは始まっていて、5月には立命館大出身の吉本匠希が京都ラグビー祭に参加している。
地域密着を掲げるダイナボアーズは、このオフシーズンにも相模原でトークショーやラグビー教室を開くなど、週末になればファンや地域住民が直接、選手たちと交流できる機会を積極的に作っている。
そうした活動を長崎、京都にも広げていきたい。
「まずは僕らは地元である相模原市、そして神奈川県の皆さんに応援してもらえるように活動し、しっかりと勝利すること。ホストスタジアムの確保という非常に大きな課題はありますが、やれることをしっかりとやっていきたいと思っています」
昨季は順位をひとつ上げて9位でフィニッシュ。入替戦を回避した。
プレーオフに進出できるチームが6チームと拡大する予定の今季は、そのプレーオフ進出を目標に掲げる。
カンファレンスAに属するダイナボアーズの開幕戦は12月22日。ホーム・相模原ギオンスタジアムで昇格組の浦安D-Rocksとぶつかる。