[大東文化大学(昨季関東大学リーグ戦1部 4位)]
大東大は昨季、酒井宏之新監督が全体練習を早朝に定め、曖昧だった生活ルールも明文化。2022年度は入替戦圏の7位だったリーグ戦の順位を4位に上げた。今シーズンは大学選手権に進める3強入り、さらにはそれ以上の成績を狙う。
「去年は当たり前のことを当たり前にするだけで随分と変わりました。(今年度は)そこに今の4年生が、さらに積み上げている」
チームづくりでは段階的にスクラムを鍛えている。PRリサラ・フィナウ副将(4年)が前年度のケガで不在ながら、今春の時点で首尾よく組めるようになった。メンバーのそろう秋へ、視界良好だ。
主体性も育む。春季大会はBグループで対抗戦の筑波大、慶大にそれぞれ28-40、33-67で屈したのを受け、練習を選手主体で進められるよう工夫した。指揮官が「ラグビーIQ」を評価するFL蓑洞功志主将(4年)、バネのあるLO佐々木柚樹(4年)ら、複数名のリーダーシップを促す。
キレと判断力に長ける伊藤和樹(3年)は、最終学年を待たずBKリーダーとなった。持ち場をFBからSOに移し、思い切りのいい神田永遠(4年)、突破力のあるハニテリ・ヴァイレア副将(4年)のCTBコンビを活かす。
大外には急成長中のFBタヴァケ・オト(3年)、身長161センチで決定力のあるWTB大方維織(1年)が並ぶ。オーストラリア高校代表の経歴を持つNO8ノア・トファエオノ(1年)は、体を絞ってブレイクを誓う。
(文/向 風見也)
※ラグビーマガジン10月号(8月23日発売)の「主要3リーグ各校戦力分析」を再編集し掲載。掲載情報は8月18日時点。
<夏季練習試合 結果>※Aチーム戦のみ
8月12日 vs早大●14-76
8月15日 vs法大●12-24
8月18日 vs関西大○52-14