日本ラグビー協会は8月26日、2022年から男子セブンズ日本代表のヘッドコーチを務めてきたサイモン・エイモー氏の任期満了による退任に伴い、男子セブンズ日本代表の新ヘッドコーチにフィル・グリーニング氏が就任することを発表した。
イングランド出身のグリーニング氏は、1975年10月3日生まれの48歳。プレーヤー時代はHOとしてグロスターやセール・シャークス、ロンドン・ワスプスを渡り歩き、1990年代前半から2000年代中盤まで長く活躍した。イングランド代表にも選出され、シックスネーションズやラグビーワールドカップ1999、香港セブンズなどに出場したほか、2001年にはブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズの一員としてオーストラリア遠征にも参加している。
コーチとしては2005年から2007年までセブンズイングランド代表のアシスタントコーチを務めたのを皮切りに、セブンズスコットランド代表やセブンズアメリカ代表でスキルコーチ、ハイパフォーマンスコーディネーターなどを歴任。HSBC ワールドラグビーセブンズシリーズやオリンピック3大会において、男女セブンズアメリカ代表の躍進を支えてきた実績を有する。
自身初となる日本での指導に際し、グリーニング氏はプレスリリースを通じて「男子セブンズ日本代表のプログラムを率いることになり、ワクワクしていますし、光栄に思っています。競技力、スキルの開発からパフォーマンスまで、あらゆる分野でプログラムを発展させ、日本の素晴らしい若い選手たちのためのパスウェイを作っていきたいと思います」とコメント。
「私の目標は、所属クラブや大学と関係を築き、選手中心のアプローチで日本の若い才能を育てることで選手のパスウェイを作り、深めていくことです。日本にはラグビーに対する深い伝統と愛情があり、常に最高の舞台でパフォーマンスを発揮すべきであり、それを成し遂げて貢献してまいりたいと存じます」と決意を述べた。
なお男子セブンズ日本代表は9月7日から開催されるアジアラグビーセブンズシリーズ2024韓国大会に向け、8月下旬より活動を開始する。