長野県上田市菅平高原で夏合宿中の慶應義塾大学と京都産業大学が、8月26日にアンダーアーマー菅平サニアパーク メイングラウンドで練習試合をおこなった。
昨季、関東大学対抗戦Aグループ5位の慶大と関西大学ラグビーAリーグ優勝の京産大の対戦は40-26で京産大が勝利し、秋シーズンへの弾みをつけた。
序盤は慶大がペースをつかむ。敵陣でプレーをし続け、前半11分に左サイドを突破したWTB廣瀬暸のトライで慶大が5点を先取した。その後も20分過ぎまで慶應がテリトリーを支配したが追加点は奪えない。
ここから流れが京産大に移り、モールを起点にした2トライと1ゴールで12点を奪い、逆転に成功する。38分にも敵陣22mライン付近で相手守備陣をすり抜けたCTB辻野隼大のトライとゴールでさらに7点を追加し、19-5で京産大がリードし前半を終えた。
後半、慶大が追い上げる。後半2分に空いた右の大外からWTB松田怜大が走り抜きトライをマーク。FB小野澤謙真のコンバージョンも成功し7点を返した。さらに7分に右サイドのラインアウトモールからのトライとゴールで同点に追いついた。
ここからモールが起点のトライとゴールを互いに1本ずつ決め、26-26で迎えた後半18分、京産大が左サイドでラインブレイクしサポートに入ったLO日吉健がトライ。続く23分にも右サイドのラインアウトからLO石橋チューカがトライをマーク。2本ともゴールも決めた京産大が14点を奪い引き離す。終盤に慶大が敵陣に攻め入るも得点は動かず、最終スコア40-26で高い決定力の京産大が粘る慶大を退けた。
この日が夏合宿の打ち上げとなる京産大。夏の菅平の練習試合ではセットプレーの精度が課題として浮かび上がった中、慶大戦では改善が見られた。
SH土永旭は「今日はセットプレーでしっかり勝てて良い形でトライにつなげられました。もっと改善して秋に臨みたいです」と連覇をめざす関西大学ラグビーAリーグへの決意を語った。