パリ2024オリンピックの7人制ラグビー(女子)の競技3日目が現地時間7月30日にサン・ドニのスタッド・ド・フランスでおこなわれ、9・10位決定戦に臨んだ日本代表“サクラセブンズ”は38-7でブラジルに勝利した。オリンピックでは2016年リオ大会の10位を超える過去最高の成績を残した。
ブラジルとは予選プールCの第3戦以来の再戦。
日本は前半1分に梶木真凛のトライと内海春菜子のコンバージョンで7点を先制した。続けて3分に内海春菜子が相手ディフェンスラインの内側を抜けてトライ。自らコンバージョンも決めて、さらに7点を追加した。
6分にも大谷芽生がトライを決めてさらに5点を追加、前半を19-0で終える。
後半も試合を優位に進める日本。後半3分に中央を突破した平野優芽のトライと自らのコンバージョンで7点を追加した。6分にもラックからインサイドを突いた松田凜日のトライと西亜利沙のコンバージョンでさらに7点。7分の田中笑伊の左サイドの隅へのトライで38点を重ねた。
ロスタイムに入った8分にブラジルのトライとコンバージョンで7点を返されるも38-7で日本が勝利し、パリでの最終戦を制した。
パリで3勝を挙げ9位となった日本。2016年リオ大会の10位を超えるオリンピック最高成績を残した。
パリオリンピック後に退任する鈴木貴士HCは、「オリンピックの大会を通して、自分達のラグビーを出して最後勝って、そして3勝2敗と勝ち越して終われたことは、これまでの成長を感じると共に、これからサクラセブンズが更に成長できるきっかけになったと思います。これまでの選手の頑張りに本当に感謝いたします」と語り、選手を労った。
チームを率いた平野優芽キャプテンは、「メダル獲得という目標はまだ遠く、望んでいた結果を残すことができずとても悔しい気持ちで一杯です。チームは初日の敗戦で気持ちの切り替えが難しい中、最後までサクラセブンズのラグビーをやりきってくれました。この3年間のサクラセブンズの成長が、少しでも皆さまに伝わっていると嬉しいです」とコメントを残している。