リーグワン ディビジョン1の静岡ブルーレヴズのPR泓城蓮が現役を引退する。7月31日にクラブが発表した。
現在24歳の泓は、関商工高から帝京大に進学し卒業年の2022年に静岡ブルーレヴズに加入した。2022-23シーズンは2試合にPR1で出場。翌2023-24シーズンは首の怪我の影響もあり、出場機会がなかった。
泓は現役引退決断の経緯や、怪我と向き合いながら歩んできたこれまでの競技生活、これからの意気込みについてメッセージを発表している。
<泓城蓮 コメント全文>
チーム活動開始直後に申し訳ありませんが、この度チームを退団することに致しました。経緯としては、昨シーズン中に2度、首の怪我をして、手術を致しました。途中不在だった期間はその手術、入院によるものでした。
現在チームが本格始動していく中で、現実的に競技を続けていけるのかということを、先日、監督・コーチングスタッフとお話をさせていただいた際、私が今回の答えを出させていただきました。理由も理由ですので、移籍ではなく、引退致します。
私に関わってくださった皆さまへ、直接お礼がお伝えできないことに、本当に申し訳なく思いますが、この文章を見ていただき、ご理解していただけると嬉しいです。
【レヴニスタの皆さま】
静岡ブルーレヴズに入団し、これまで決して長くはない期間でしたが、怪我をしていても、またどんな状況であっても変わらず、温かく見守り、優しいお言葉をかけていただきました。皆さまの存在にとても助けられていました。本当に感謝しております。
グランドの上で元気にラグビーをする姿をお見せする機会は少なく、期待に応えられず、こうして選手人生が終わっていくのは悔しさの1つではありますが、与えられた状況の中で私なりに足掻いたつもりです。少しでもこの文章を通して感じていただけると幸いです。
私が在籍した短い期間の中でも、皆さまの環境作りや応援によって試合が動いた、結果が動いた瞬間をいくつも見られたことは、今でも鮮明に残っていますし、一生忘れることのない瞬間ばかりです。
皆さまと離れるのがこのような形になってしまったことは大変残念ではありますが、これからも選手とは別の道で再度目標を立て、それに向かって強く歩んでいきますので、どうか見守っていただけるとありがたいです。
【この文章を読んでくださっている全ての皆さま】
私は小学1年〜中学3年のサッカー人生とその後のラグビー人生において多くの怪我をしてきました。ケア不足の故障は1つもありませんでしたが、対人による怪我がいくつもありました。しかし、その度にショックを受けても、一度もマイナスなものと思ったことはありませんでした。怪我の度に自分が進化できるチャンスだと思ったり、次のステージで花開くために仏様が「今は体作り直せよ」と伝えてくれているんだと思ったり、そう捉えてリハビリも自分なりにコツコツやってきたつもりです。
何を思っているかと言うと、人生においてマイナスは生きている限り1つも無いと言うことです。
今回私はこれでスポーツ人生が終わりますが、逆にいえば、スポーツのない長い人生が始まるだけです。
今回の状況も整理できている今、これから先の人生にワクワクすらしています。
これからはスポーツから離れて、自身の人生をさらに豊かにできるように進んでいきますが、スポーツを軸に生きてきたこれまでの人生は確実に数年先、何十年先、死ぬまで意味のあるものになることは間違いありません。だからこそ、この貴重な経験を皆さまに色々な形で還元できる人間になっていきます。
まだまだ書き足りませんが、これくらいにしておきます。
これまでの期間、本当にお世話になりました。ありがとうございました。
またどこかでお会いできる日を楽しみにしています。