現地時間7月29日、サン・ドニのスタッド・ド・フランスでおこなわれたパリ2024オリンピックの7人制ラグビー(女子)の第2日で、日本代表“サクラセブンズ”は予選ラウンドプールC最終戦でブラジルと対戦し、39-12で勝利した。進出した9-12位決定戦の準決勝では南アフリカに15-12で勝利し、本大会で2勝を挙げた。
第1日の予選ラウンドで2敗を喫し、ベスト8となる準々決勝進出には勝利とできる限りの得点がほしい状況で始まったプールC第3戦のブラジル戦。
ブラジルのキックオフをマイボールにし、左サイドを破った堤ほの花が、試合開始40秒でノーホイッスルトライを奪う。西亜利沙のコンバージョンも決まり、日本が7点を先制した。
さらに前半4分に右サイドから三枝千晃がトライ。内海春菜子もコンバージョンを成功させ、7点を追加した。6分には内海春菜子と梶木真凜が連続でトライ。7分に1トライを返されたが、24-5で前半を折り返した。
後半2分、ペナルティのクイックタップから梶木真凜が左サイドにトライを決めて5点を追加。3分にも右サイドのライン際で粘った堤ほの花のトライでリードを広げた。6分には自陣ゴール前から約100メートルを走り切ったブラジルのガブリエラ・リマのトライとコンバージョンで7点を詰められた。
7分に田中笑伊のトライとコンバージョンで7点を追加した後も攻めの姿勢を見せた日本だが、ここでノーサイド。39-12でブラジルに勝利し、大会初の白星を挙げた。
サクラセブンズはプールCで1勝2敗の勝ち点5、得失点差-51という戦績を残した。この結果、全体で9位となり、ベスト8の準々決勝には進出できず9-12位決定戦にまわることとなった。
5時間後におこなわれた9-12位決定戦の準決勝、日本はプール12位の南アフリカと対戦した。
前半1分に南アフリカに先制トライを許すも、4分に左サイドを破った原わか花のトライで同点に追いつく。前半終了直前に南アフリカのナディン・ロースのトライとコンバージョンが決まり、5-12でハーフタイムへ。
後半開始からスコアが動かぬまま迎えた5分、右サイドを抜けた梶木真凜のトライで5点を返した日本。2点差まで迫った中、7分に再び梶木真凜がトライを奪い、ついに逆転。15-12で日本が南アフリカに勝利した。
平野優芽キャプテンは、「チームみんなが昨日の敗戦からしっかりと気持ちを切り替えて今日の2戦を戦ってくれました。サクラセブンズのやりたいアタックとディフェンスをしっかりと体現してくれた結果だと思います」とこの日の2戦を振り返った。
サクラセブンズのパリでの最終戦、再びブラジルと対戦する9・10位決定戦は日本時間の7月31日午前0時にキックオフする。