7月22日からおこなわれた第11回全国高校7人制大会は24日に最終日を迎え、カップ決勝では桐蔭学園が大分東明を14-12で破り、5大会ぶり2度目の優勝を飾った。
0-12と先行されてからの逆転劇だ。
桐蔭学園は前半、大分東明の激しいディフェンスを前にミスを重ねた。
前半5分には田中勝斗のステップを起点とした川口慧大の突破を許し、0-5で前半を終える。
前半終了間際にはパスミスでこぼれたボールを拾った下川悠輝主将にゴールライン手前まで走られたが、草薙拓海主将の猛追でこれを防いでいた。
しかし、後半3分に再びスコアされる。オフロードの連続で自陣22メートル内への侵入を許すと、194センチ、100キロのセニビツ イリエサのランを複数人で止めたことで外側にスペースを与え、川口に悠々と2トライ目を献上した。
桐蔭の反撃は5分だ。草薙が力強いランで前進し、オフロードを受けたルーキーの古賀啓志がインゴールまで駆けた。
直後のキックオフでは183センチの西野誠一朗が競り勝ちマイボールに。粘り強く攻め、最後は西野のオフロードを右外で受けた草薙が中央まで走り切った。ゴールも決まって、14-12と逆転する。
直後のキックオフは大分東明がノックオンオフサイドを取られ、再び確保できず。まもなく7分を知らせるホーンが鳴った。
プレート決勝は、京都工学院が中部大春日丘を33-5で破り、快勝した。工学院が今大会で唯一敗れたのは予選プールでの桐蔭学園戦(12-28)のみだった。
ボウル決勝は、準決勝で東福岡を下した流経大柏が決勝でも黒沢尻工を33-14で破り、ラストゲームを白星で終えた。
大会MVPは桐蔭学園の草薙(カップ)、工学院の広川陽翔(プレート)、流経大柏の佐藤涼太(ボウル)が選ばれた。
佐藤は内田慎之甫(佐賀工)、梁瀬爽太(長崎北陽台)に次ぐ11トライを挙げる活躍だった。
さらにここでは、大会3日目の模様を写真で振り返る。(撮影:長岡洋幸)