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日本代表、イタリアに14-42の大差で敗戦。攻守に安定欠く。

2024.07.21

日本代表のLOワーナー・ディアンズ(右)とLO桑野詠真(撮影:早浪章弘)

 札幌ドームで7月21日に開催された「リポビタンDチャレンジカップ」で世界ランキング14位の日本代表は同8位のイタリア代表と対戦し、14-42で敗れた。日本はエディー・ジョーンズHCが再就任後、テストマッチ3連敗を喫した。

 先制はイタリアだ。ハーフウェイライン付近に日本のFB矢崎由高が突っ込むも、ノットリリースザボールのペナルティを取られ、イタリアはショットを選択。ロングレンジのPGをSHマルティン・パジェレロが決めて、前半4分に3点を先制した。

 さらに8分、イタリアのFBアンジェ・カプオッツォが右サイドでラインブレイクし、トライを奪う。SOパオロ・ガルビージがコンバージョンも決めて、スコアを10-0とした。

 続く13分、中央でボールがこぼれ、FLロス・ヴィンセントが前方にキック。フォローに走っていたSHパジェレロがトライを決める。SOガルビージのコンバージョンも入り、イタリアが7点を追加した。

 ビハインドを埋めたい日本だが、ラインアウトのミスなどが重なり安定したアタックができない。
 ゴール前まで迫った30分、イタリアのFLヴィンセントがシンビンとなり、スコアのチャンスを得たが、その後の攻撃でLOワーナー・ディアンズがノックオンをするなど、得点は奪えなかった。

 一方、イタリアはFBカプオッツォがキックカウンターからビッグゲイン、LOアンドレア・ザンボニンにボールがつながり36分にトライ。コンバージョンも沈めてスコアを24-0とする。

 前半終了直前、日本は自陣深くでターンオーバーに成功。FB矢崎のランを起点に、CTBディラン・ライリーが抜群のスピードで相手を抜き去りそのままトライ、SO松田力也のコンバージョンも決まり、ようやく一矢報いる形で、7-24でハーフタイムを迎えた。

 後半、日本はLOサナイラ・ワクァとSH藤原忍を投入して巻き返しを図る。幸先良く、後半2分にCTBライリーが自陣でのインターセプトから走り切り、2本目のトライを奪った。コンバージョンも決まり、スコアを14-24まで戻す。

 その後、日本が得点できない間にイタリアのSHパジェレロが7分、19分に長距離のPGを決めて、16点まで再びリードを広げられてしまう。
 32分には、マイボールスクラムから展開したい日本が連携ミスでボールを落とし、SHアレッサンドロ・ガルビージに拾われてトライを奪われる。SOレオナルド・マリンのコンバージョンも入り、スコアは14-37となった。

 34分にイタリアのPRジャンマルコ・ルッケージがNO8ファウルア・マキシへのヘッドコンタクトでイエローカードを受け一時退場。その後の日本のアタックで、NO8マキシがインゴールに入るも、TMO判定でノックオンとなりノートライとなった。

 試合終了直前、ホーンが鳴った後のゴール前スクラムでもイタリアに崩され、FLヴィンセントにトライを献上。攻守にミスが生まれた日本は、最終スコア14-42でイタリアに敗れた。

 第2次エディーHC体制のテストマッチは6月22日イングランド戦、7月13日ジョージア戦に続く3連敗となった。
 まずは勝利という結果がほしい日本。次戦は「パシフィックネーションズカップ」で8月25日(現地時間)、バンクーバーでのカナダ戦に臨む。

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