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ジョージア代表のプッシュに驚きも…。日本代表・竹内柊平は次戦「マストウィン」誓う。

2024.07.20

宮崎合宿で取材対応する竹内柊平(6月11日)(撮影:長岡洋幸)

 エディー・ジョーンズの厳しさは、クオリティチェックにある。いま日本代表でこの人の指導を受ける竹内柊平は、指揮官のシビアな目線を語る。

「もう練習は終わりだろう…という雰囲気のなかでも、(不十分な動きがあれば)ピッと笛を吹いて『だめ』と」

 ゆったりなテンポで連携を確認するトレーニングで、攻撃陣形に少しでもゆがみがあれば指摘される。

 おかげで6月6日に宮崎合宿が始まって以来、約1か月半で細部へのこだわりが「身につきました」。特に接点でのサポートは、随分、素早くできるようになったと自覚する。

 身長183センチ、体重115キロで26歳の右PR。ワールドカップ経験者の辞退が相次ぎ若手中心のスコッドにあって、このシリーズではここまでの4戦で3試合に出てきた(非テストマッチ含む)。

 ヘッドコーチであるジョーンズからの言葉を胸に、日々のトレーニングに励む。

「スクラムとフィジカルの部分は評価していただいています。次(のフォーカスポイント)は、ボールを持っていない時の動き。これはずっと自分の課題にしていたんですけど、エディーさんにもめちゃくちゃ言われました!仕事をした後に真っすぐに起きて、次の仕事を…。次のレベルに行こうと思います」

 5キャップ目を得たのは7月13日。宮城・ユアテックスタジアム仙台でのジョージア代表戦で75分間プレーした。

 23-25と惜敗した。感じたのは、チームの歯車として動くことの重要性だ。

 序盤、ランナーとして防御を破りながら、直後に作ったラックで相手のジャッカルを食らうシーンがあった。振り返る。

「その場で寝てしまえばいいのに、変に『がめって』しまって、孤立して(味方のサポートと距離ができて)…という場面がありました。個人より、チームを優先するのがインターナショナルレベルです。もっとチームにフィットしないと。『自分がよければいい』をしてしまうと、それがインターナショナルレベルではより(ネガティブに)際立ってしまう」

 最前列で組んだスクラムでは好感触を得たが、東欧の猛者のパワーに驚きもした。

「ジョージアは、こっちがヒット(最初の衝突)で勝った後、下がって、姿勢を整えて、また押し返してくる。前半にそれがあって、最初はびっくりしちゃって…。するとハーフタイムにオーウェン(・フランクス アシスタントコーチ)が『ヒットした後も足を止めるな』と。スクラムって基本、身体が『カチっと決まった』ら押されないんですよ。でも今回は初めて、『カチっと決まった』後に押されました」

 九州学生リーグ戦1部の九州共立大では無名の存在も、合同テスト参加を経てNTTコミュニケーションズシャイニングアークス(現所属先の浦安D-Rocksの前身)入りした苦労人。目下、未知との遭遇を楽しむ。

「自分の中で大きな経験。めちゃくちゃ楽しかったです。ただ、勝ち以外は自分たちのプラスにならない。次はマストウィン。絶対に勝ちたいです」

 7月21日、北海道・札幌ドームでのイタリア代表戦でもスターターを担う。

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