今夏の代表活動を締めくくるイタリアとのテストマッチを翌日に控えた7月20日、日本代表が試合会場となる札幌ドームで前日練習をおこなった。
これまでの4試合と同様にゲームジャージーを着用して実施した練習は、冒頭の約15分が公開された。まずウォーミングアップで体を慣らした後、先発メンバーとバックアップ組の2チームに分かれて実戦形式のメニューを実施。バックドアやループを多用するイタリアのアタックを想定し、ディフェンスの追い込み方などを入念にチェックした。
また練習後に開かれた記者会見には、ニール・ハットリーコーチングコーデディネーターが登壇。「イタリアは現在過去最高の世界ランキングにつけており、自信を持っていると思うが、我々はこの1週間、あくまで自分たちにフォーカスしてチームを改善してきた」と語り、「イタリアはユニークなアタックをしてくるチーム。それに対応するためのディフェンスを準備してきた」と明日の試合に向け取り組んだことを説明した。
試合出場メンバーからはSH小山大輝とHO原田衛が記者会見に出席し、翌日のゲームに対する意気込みを語った。
前週のジョージア戦で待望の初キャップを獲得した小山は、今回がテストマッチ初先発となる。北海道は芦別の出身で、故郷に錦を飾る試合を前に「ファーストキャップは時間がかかりましたが、こういう形で日本代表として北海道に戻ってこられてうれしい」と心境を明かした。
一方6月22日のイングランドから5試合連続でスターターを務めるHO原田は、現在のコンディションについて「(過酷な練習で)何が疲れているのかわからないくらいですが、今週はリカバリーもしっかりできて、いい状態で試合に臨めると思います」とコメント。「ジャパンXVから加わったメンバーも多くいるし、集大成という感じでチーム力、プレーの精度とも上がっている」と今夏のラストマッチへの手応えを語った。
慣れ親しんだ屋外のスタジアムとは異なるドーム球場でのゲームとなるだけに、環境への対応もポイントとなる明日のテストマッチ。今季のシックスネーションズで過去最高の成績を収めた充実のイタリアに対し日本代表がどんなパフォーマンスを見せるか、注目だ。