スコットランドで開催されているU20トロフィーのプール最終節が7月12日におこなわれ、U20日本代表はU20スコットランド代表に10-46で敗れた。
プールAで2勝1敗の2位に終わり、来季のU20チャンピオンシップの出場権をかけた決勝に進めなかった。プールB・2位のウルグアイとの3位決定戦に回った。
前半終了時点でのスコアは0-12だ。無得点にこそ終わったが、序盤から畳み掛けられた相手の猛攻を粘り強く防ぎ続けた。
先制点を許したのは7分。スコットランドが好タックルで攻守を逆転させ、SOアンドリュー・マクレーンがラインブレイク、WTBジョーディー・グウィンがスコアした。
0-7とされた日本代表はスクラムで反則こそ与えるも、好守を起点に敵陣ゴール前まで攻め込む。しかし、ラインアウトスローが乱れたり、相手のインターセプトを受けたり、タッチラインを割ったり。好機をものにできない間に、追加点を奪われた。
24分、ハーフウェイライン付近で粘り強く守っていたが、スコットランドのWTBグウィンがステップで3人を抜き去り、インゴールに入った。
以降もジャパンはトライラインまで迫ったが、タッチキックがゴールラインを越えるなどして仕留めきれなかった。
逆に前半終了間際には大きなピンチを背負う。0-12で前半を終えられたのは、SH高木城治がインゴールで身を挺して相手のグラウンディングを防いだからだった。
しかし、後半の立ち上がりもエラーを重ねた日本代表は、4分、8分、16分と立て続けにトライを奪われ、0-33まで差を広げられた。
強みとしてきたスクラムで後手に回り、相手に何度もラインブレイクを許した。
シンビンで一時退場者を出していた16分にはFBファーガス・ワトソンの突破を起点にPGでさらに失点(0-36)。終盤でもジャパンのエラーはなくならず、反撃は25分に再びPGで0-39とされた25分以降だった。
途中出場のWTB増山将が3分後にこの日初めての得点を挙げると、増山は34分にも自陣から大外を駆け抜け、最後は逆サイドで待っていたFL亀井秋穂がトライゲッターに。10-39と差を詰めた。
しかし、反撃もここまで。最後もトライを許す完敗だった。
大久保直弥HCは「結果がすべてではあると思いますが、2月からこのチームがスタートして選手のハードトレーニングは素晴らしかったと思いますし、誇りに思います」とし、「想像以上にスコットランドのプレッシャーがきつく、19回ターンオーバーしても勝てないので、いかにプレッシャーの中で正確にプレーできるかが今後の日本の課題」とコメントを残した。
3位決定戦は7月17日におこなわれる。17時15分キックオフだ(日本時間:7月18日1時15分)。