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京産大が関西春季トーナメント3連覇。廣瀬監督「4年間で一番順調」

2024.07.08

共同主将として京産大を牽引するLOソロモネ・フナキ(撮影:早浪章弘)

3回戦で天理大を破り、決勝に駒を進めた関西学院大(撮影:早浪章弘)

 関西大学春季トーナメントの順位決定戦が7月7日に天理親里競技場でおこなわれ、決勝では京産大が関西学院大を73-49で破った。
 3年連続5度目の優勝を決めた。

 秋のリーグ戦も3連覇中の関西王者は、前半のうちに力関係をはっきりさせた。

 先制トライは開始2分だ。
 ラインアウトからのアタックで、SH土永旭が逆目に展開。SO吉本大悟がCTB藤本凌聖へのフラットなパスを通し、藤本はそのままラインブレイク、ゴールラインを割った。

 直後に7-7と同点にされたが、8分には敵陣ゴール前での相手ボールスクラムを猛プッシュ。ボールを奪い、NO8シオネ・ポルテレがインゴールにボールを置いた。

 その4分後には、今度はモールを起点にしたLOソロモネ・フナキのトライでリードを広げる(19-7)。

 4分にはキックパスでWTB武藤航生のトライをアシストするなど攻守に躍動したCTB川村祐太のトライで21分に再び点差を縮められるも、以降はトライを重ねた。

 23分、FB辻野隼大の仕掛けから連続攻撃で崩し、最後はNO8ポルテレがゴールラインを越える。
 31分には攻め込まれながらも、WTB西浩斗が値千金のインターセプトを決めてスコアを33-14とした。

 WTB西はその直後にもディフェンスで貢献。ジャッカルでピンチをチャンスに変え、まもなくLOフナキが2トライ目を挙げた。

 さらにトライを奪って45-21で迎えた後半も、京産大の猛攻は止まらず。6分にはNO8ポルテレが5トライ目を記録するなど、3連続トライで試合を決めた。

 4季目を迎える京産大の廣瀬佳司監督は、「まだまだ課題はある」としながら「この4年で一番順調に来ていると思う」と手応えを口にした。

 一方、アタックの強化を進めてきた関西学院大は自陣深くでのパスミスなどで苦しんだが、21-66とされた後半13分から3連続トライを挙げるなどその成果を示す。しかし、失11トライで逆転には遠く及ばなかった。

近大FL中村志主将の気持ちのこもったタックルを見せる(撮影:早浪章弘)

 また同日におこなわれた3位決定戦は、近大が天理大を破った。
 35-28の僅差をものにした。

 先制トライは天理大だった。カウンターアタックからFB上ノ坊駿介がチャンスを作り、好ステップで相手を抜き去ったWTB藤原竜之丞がインゴールへ。7点を先取した。

 しかし、スクラムで優位に立った近大は相手の反則を起点に敵陣深くに入り、一度はボールを手放したが直後の相手のパスミスを生かして同点に追いつく(12分)。

 その後は天理大に長い時間自陣でのアタックを許したが、フィジカルで引けを取らなかったFW陣がディフェンスで奮闘。
 フロントロー全員がジャッカルを決め、前半終了間際に自陣を脱出すると、PGで10-7として前半を折り返した。

 後半も一進一退の攻防は続き、天理大に比べゴール前での決定力を見せた近大が10分に15-7とリードを広げれば、5分後には天理大がSO筒口允之の突破で1点差に迫る。

 その後も1トライずつ加え、22-21で終盤に入った。
 ハイパントでリズムを作った近大が31分にPGを決めるも、天理大は38分にFWでの局地戦を制して先制点以来のリードを奪う。

 しかし、またもハイパントから好機を作った近大は、その3分後にCTB西柊太郎がトライ。試合終了間際にも5点を加え、7点差のまま逃げ切った。

昨季からレギュラーのHO寺西翔生。この日は控えから登場した(撮影:早浪章弘)

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